1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

居眠り議員に「恥を知れ!」。石丸伸二市長41歳、“腐敗しきっていた政治”から目指す場所

日刊SPA! / 2024年4月9日 8時52分

――今の市長を取り巻く環境は「よかった」とは言い難い。

石丸:そうですか? 市長選の公約には「政治再建」「都市開発」「産業創出」の3つを掲げましたが、この1期目で政治再建はほぼ達成できたと考えています。

――そうは見えませんが……。

石丸:僕は彼ら(反市長派)が改心するとは一ミリも思ってないんです。だから、機能不全を解消するには、議員が入れ替わるしかない。政治再建とは市民の意識改革とイコールなんです。3年半弱で安芸高田市民の意識は間違いなく変わりましたから、今年11月の市議会議員選挙で入れ替わることを期待しています。

――1期目の誇れる成果は?

石丸:やはり、財政再建ですね。

――数字で表せる成果は?

石丸:僕が市長に就任する以前は5年連続で財政赤字を垂れ流していたのですが、一時的に黒字化を達成するなど財政の悪化には歯止めをかけることができました。わかりやすいところで言うと、ふるさと納税は2億円から4億円へと2倍に増え、YouTubeの市公式チャンネルで毎月200万円の広告収入が入るようになりましたね。

◆安芸高田市の名を日本に残すため

――それは安芸高田市の発展に結びついていると言えるのか?

石丸:政治再建はほぼ成し遂げましたが、都市開発には10年、産業創出にはさらに10年以上かかると考えています。ただ、それでも人口10万人以下の都市は20年後にかなり消滅するでしょう。そのことは市長就任以来、正直に市民に伝えてきました。’14年に増田寛也元総務相の「増田レポート」で、全国1700自治体のうち896が2040年までになくなる“消滅可能性都市”に該当すると発表されました。安芸高田市もその一つです。

――消滅することを念頭に、市長を務めているということ?

石丸:もちろん、いつまでも安芸高田市が生き残ってほしい。でも、いつかは必ずなくなるので、将来の日本に安芸高田市の何かを残したいと思ってやっています。例えば、サンフレッチェ広島や神楽を市の特色として押し出すようにしたのも、そのため。サンフレッチェの練習場が市内にあるんです。いつか日本代表がW杯で優勝を果たしたときに、サンフレッチェ選出の代表選手が「安芸高田市で育った」と言ってくれたら本望。もう一つの神楽は、皆さんにぜひ一度見てもらいたい。太平洋戦争後、神楽は禁止されたんですけど、当時の安芸高田市の人たちは「儀式でなく舞踊なんだ」と定義して、ミュージカルのように神楽を昇華させた。うちの神楽は、昨年のG7広島サミットでも、各国首脳にお披露目されたんです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください