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2年で有料会員2万人の「みんかぶマガジン」編集長が語る快進撃の秘訣「読者の人生に伴走するメディアであること」

日刊SPA! / 2024年4月9日 8時51分

 その上で、いつかはウェブ上の「文藝春秋」のような媒体にしたいとは思い浮かべていました。その媒体に寄稿したり、インタビューされたりすること自体が、作家らにとって誉であるような存在になってほしいな、と。

◆伸び悩むPVを救ったのは「米中危機」

――登録者数が伸び始める少し前の時期に心がけていたことはなんでしょうか?

 無料メディアの場合は、乱立によりPVの上げ方のノウハウはもはや研究しつくされているようにも思います。一方で有料メディアの場合はまだ成功事例が少なく、手探りでやる必要がありました。つまりトライアンドエラーを続けることです。最初のほうは記事を出してもほぼ無風で、数字を見るのが心底辛かったです。

 一時期は、成功しているサイトをそのまま模倣しようとも思っていました。しかし、それをやってもなかなか数字に繋がらなかった。

 そんな中、2022年8月に米国のナンシー・ペロシ米下院議長が台湾に電撃訪問した際、政治アナリストの識者に、最悪の結果として米中摩擦激化による戦争、戦争に日本が巻き込まれる可能性などを解説してもらって記事が初めて”跳ね”ました。自分の身に危険が迫っているからこそ、読者としてはそれが会員になるインセンティブになったのかなぁと思いましたが、そういった形で何か数字に動きがあれば分析し、深堀していく、ということを続けました。

――数を打ち続けてPDCAを回すことが奏功したと言えるのでしょうか。

 通常のPDCAとは違い、「無駄な記事」を作らず、一つの記事のアベレージを上げていくことを心がけていました。つまり、ダメだった記事の改善にコストをかけるよりも、PVの良かった記事をさらに発展させていく。これがWEBメディアの場合は大事であることに気づきました。

――読者はみんかぶマガジンにどんなことを求めていると思われますか?

 みんかぶマガジンは色々な見え方がされていると思います。中学受験特集で入会した人もいれば、投資の記事で入会した人もいますし、羽生結弦さんといった”推し”の記事を読みたくて入会した人もいるでしょう。そんな中で、大切なのは今お金を払っている人に対して裏切らないということだと思っています。

 吉田豪さんの短期集中連載「私が愛した松本人志」をきっかけにみんかぶを購読してくれた読者も、たくさんいらっしゃいます。彼らの期待を裏切らないためにも、彼らが読みたいと思えるような記事を継続して出していきたいと思いっています。

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