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「脚の長さを測られて『短い』と笑われたことも」DV被害者の“30代娘”が語る両親との絶縁

日刊SPA! / 2024年4月10日 8時52分

 そして、精神科医療・福祉とつながることも大事だと言う。

「私の地元、岡山には『風(ふう)がわりー』って方言があるんですよ。意味は『世間体がよくない』で、両親もことあるごとに口にしてました。特に地方だと、精神科医療や福祉とつながることを”恥”とする場合も多いんですよね。両親も近所の目を異常なまでに気にしてました。家の中はめちゃくちゃなのに。仮に近所の住人に多少噂話されたからって、精神科に通ったり福祉のサービスを受けたりすることは自分の健康のために必要なことでもあります。堂々と開き直ればいいと思いますよ」

◆「心強い友人がいて支えてもらってます」

 最後に、横のつながりをもつこと。

「発達障害者って正確な統計はないんですけど、国内精神科患者に限って言えば約400万人と言われているんです(令和4年厚生労働省調べ)。発達障害者は1クラスに2~3人いると言われているから、珍しくもなんともないんです。だから横のつながりを持ったらいいんです。支援プログラムを行う自助会だって探せばたくさんあるし、SNS上で同じ発達障害者とつながってみるのもいいと思います。あと友人ですね。私も数少ないながら心強い友人がいて、しょっちゅう支えてもらってます」

 壮絶な内容をしばらく噛みしめていると、左腕のスマートウオッチをちらりと見るなり「19時から通院(精神科)なんです」とその場を後にしたかな子さん。毒親による自身のトラウマと向き合いながらのかな子さんの日常は続いていく。

<取材・文/二階堂ゆり>

【二階堂ゆり】
ライター。東京都在住。ギャグ漫画をこよなく愛する。好きな作品は『スナックバス江』、『無能の鷹』など。分野は医療や福祉、学問が中心だがなんでも書きまくりたいと思っている。積極的に取材も行う

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