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元プラスマイナス岩橋も公表…強迫性障害を抱える漫画家(38歳)が明かす壮絶な体験「まさに生き地獄」

日刊SPA! / 2024年4月10日 15時50分

 強迫性障害の症状にはさまざまなものがあり、何を恐ろしいと感じるか、恐怖を打ち消そうとどんな行動を取るか、も患者さんによって違います。病気の問題は非常にデリケートですし、「この人はこうだ」と言うことは難しいです。

 患者さんに共通していることは、ある行為をする(またはしない)ことによって、「こうなったらどうしよう」という強迫観念がわいてくること。それを打ち消そうと何らかの儀式的な行為(強迫行為)を繰り返すこと。わいてくる不安は強く、つきつめて考えていくとそれは「死への恐怖」なのではないかと思います。

 例えば手をしっかり洗わないと何らかの病気に感染して死ぬのではないか、死んでしまうような病気を人にうつしてしまうのではないか、というような……(強迫行為の最中は「とにかく今感じている恐怖をなんとかしたい」と必死で、そんなことを考える余裕はないですよ)。

◆血が滲むまで手を洗い続けてしまう

――強迫性障害にはさまざまな症状があるそうですが、具体例を教えていただけますか。

みやざき:私は、「不潔恐怖」「加害恐怖」「縁起恐怖」など代表的な症状をほとんど経験していると思います。例えば、昔は自分の手が汚れていることが一番気になって、血が滲むまで手を洗い続けていました。最近は、自分で決めた通りの回数で洗えているか、ハンドソープを適量で出せているかが気になります。

 他にも、「4」という数字を見るだけで動けなくなっていましたね。壁に付いているシミに恐怖を感じたり、道に落ちているゴミや落ち葉も気になったりしていました。気になるものを見つけただけで、頭が混乱してしまうんです。

――そのような気持ちをどのようにコントロールしているのでしょうか。

みやざき:「気持ちをコントロールできているか」というと分からないところはありますが、小さなことが気になってもそれを無視するよう心掛けています。以前より苦痛なく生活していますが、外出時は髪が外気に触れないよう帽子を被り、家に帰るとしっかり手を洗い服を着替えて部屋に入りますから、神経質ではありますね。

◆強迫性障害が再発した「体液混入事件」

――強迫行為をすると、気持ちが落ち着くのでしょうか。

みやざき:どれだけ儀式的なものを繰り返しても、100%の安心を得ることはできないんですよ。だから、やらないほうがいい。頭で分かっていても、恐怖に負けてついやっちゃうんです。何十回も、何百回も。それで倒れ込むほど疲弊してしまう。今は比較的、落ち着いていますが、症状がひどい時は落ち着く時がなく、常に恐怖心を抱えていました。

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