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林家木久扇86歳が"欽ちゃん”に明かした「笑点卒業」を決めた、妻のひと言

日刊SPA! / 2024年4月12日 9時0分

木久扇:「あったほうがいいかもね」って、ちょっと遠慮がちなところがいいですね。

萩本:「あったほうがいいよ」って自信を持って勧めるのは、違う気がする。まして「ないとダメ」なんて、恥ずかしくて口が裂けても言えません。

◆落語とコメディ、うらやましい点

──お二人とも、たくさんの偉業を成し遂げてきたからこそのお言葉ですね。落語とコメディ、相手のジャンルをうらやましいと思ったことは?

木久扇:落語は、登場人物の役を全部自分がやっちゃう。楽といえば楽なんですけど、自分の力量を超えた展開にはなりません。その点、コメディは相手役がありますよね。欽ちゃんの場合は、坂上二郎さんとコント55号を結成したことで、笑いの枠が大きく広がった。そういうのは、いいなと思いますね。

萩本:二郎さんは、いちばん組みたくない人だったんです。浅草の舞台で何度か一緒になって、とにかくツッコミがしつこい。二郎さんに一緒にやろうと言われて、「試しに一回か二回やってみる感じでどう」なんて逃げ腰で言ってた。だけど、ウケたもんだからそのままコンビになっちゃったんです。

木久扇:むしろ二郎さんに、見る目があったってことですね。

萩本:落語でうらやましいのは、やっぱり歴史の積み重ねがあるところかな。着物の人が高座で話し始めると、誰もが「さぁ笑おう」っていう心構えになる。コメディだと、新しいことをすればするほど、見てる人が「さぁ笑おう」にたどり着くまでに時間がかかっちゃう。

──萩本さんは『笑点』をよくご覧になっているとか。

萩本:そう、木久扇さんのボケが見たくてね。13年前に二郎さんが亡くなって、芸を見せてくれるボケの人がいなくなったなと寂しく思ってたら、『笑点』にいたんですよ。

木久扇:そんなふうにおっしゃっていただいて恐縮です。

◆まだまだバカやマヌケの大切さを伝えていかないといけない

──木久扇さんは、この3月末で『笑点』を卒業されました。それを聞いたときに、萩本さんはどう思いましたか?

萩本:実際の師匠のお気持ちはわからないけど、円楽さん(六代目三遊亭円楽)がいなくなってからは、ちゃんといじってもらってない。だから、ちょっと寂しそうに見えたかな。自分だったらこうツッコむのにって、もどかしい場面がよくあった。俺を出してくんないかなぁと思ってたけど、声がかかんないからさ。

木久扇:そういうわけではないですけど、だんだんしんどくなってきちゃって。バカだからやめ時がわからなくて長くやっちゃいましたけど、おかみさん(妻)が「そろそろいいんじゃない」と言ってくれたんです。

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