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ロレックスが新作を発表。「中古相場に与える影響」を腕時計投資家が分析

日刊SPA! / 2024年4月14日 15時52分

 とはいえ、新作発表は毎年「派手」というわけでもないため、今年のような規模の新作ラインナップは、あくまで正常だといえるでしょう。

 また、今年の新作発表のタイミングで「シードゥエラー ディープシー」が、「シードゥエラー」から独立。単に「ディープシー」というモデル名に変わりました。その結果、文字盤上からも「SEA-DWELLER」の文字が消え、単に「DEEPSEA」だけに変更。特に、136660の黒文字盤のは「DEEPSEA」の表記部分が変更されたため、雰囲気が変わったといえます。

◆新作発表時に発覚するもう1つのこと

 さて、新作発表時に「判明」することがもう1つあるのですが、それが「生産終了」になったモデルであります。現在では、ロレックスの公式サイトから消滅するということが、すなわち「生産終了」を意味することになっているわけですが、今年消滅したのが「ヨットマスター2」であります。

「ヨットマスター2」は、2007年に登場したスポーツ系モデルの最高峰で、当時のロレックスとしては唯一、複雑機構(=レガッタクロノグラフ)が搭載されたモデルであります。ヨットマスター2登場まで、ロレックスはあえて複雑機構モデルを用意しないといった印象があったため、ヨットマスター2が登場したときは衝撃的だったといえます。

 また、ヨットマスター2はデビュー時に、イエローゴールドとホワイトゴールドのみの展開。ステンレスはラインナップされておらず、超高級なロレックスというイメージとなっていました。

 ちなみに、ヨットマスター(1)もデビュー時には、イエローゴールドモデルしかラインナップされていなかったわけで、「ヨットマスター」というシリーズは、最高級スポーツモデルといった役割を担っていたといえます。

 しかし、近頃のヨットマスター系のラインナップは、必ずしも「最高級」というわけではなく、かつてのようにK18のみのラインナップでもありません。ただ、定価の観点でヨットマスター2は、最も高値(同じ素材同士の比較において)といった傾向がありました。

 とはいえ、デイトナに用意されるような「シェル」や「ダイヤ」といった高級素材文字盤の展開もなく、また、プラチナ素材のモデルも最後までラインナップされず。2015年頃まで、ヨットマスター2の中古相場は「高値」といった雰囲気があったものの、近頃では「WGモデルが、K18素材の中古相場としては異例なほど安価」となるなど、ヨットマスター2への注目度が以前よりも低くなっているといった状況があったといえます。

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