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「ただ勉強ができるだけ」東大から大手企業に就職、MBAも取得した38歳が、自分を“弱者男性”だと思うワケ

日刊SPA! / 2024年4月19日 8時54分

近年、弱者の新たな概念が論じられ始めているという。

「福祉国家において、弱者は経済的弱者と人権的弱者を指します。しかし、1990年代から欧米で新たに『排除』という概念が生まれました。多種多様な弱者性が複合して社会から孤立・除外されてしまうこと。高学歴男性は社会の中心にいるからこそ、弱者性がより悪目立ちしてしまうわけです」(伊藤氏)

学歴だけが価値ではない。そんな論調が強まるほど、高学歴弱者は生きづらくなる。

◆弱者男性にまつわる社会の動き

1984年 中曽根元首相が教育改革に着手する

1989年 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件により「コミュ力のない人=オタク」のステレオタイプが定着

1992年 「だめ連」が「モテない、職がない、うだつが上がらない」だめな男の交流の場をつくる

1993年 就職氷河期が到来

2002年 ゆとり教育開始

2007年 赤木智弘氏が非正規雇用における弱者男性の存在を論じる

2008年 リーマンショックで派遣切りが問題化

2019年 「有害な男らしさからの解放」が議論される

2023年 弱者男性支援NPO「日本弱者男性センター」発足

【トイアンナ氏】
ライター・経営者。P&Gジャパン、LVMHグループでマーケティングを担当後、独立。弱者男性を生み続ける日本の現在を、初めてデータで分析した新書『弱者男性1500万人時代』。4月24日に扶桑社より発売

【伊藤昌亮氏】
成蹊大学文学部教授。メディア研究。『世界』に寄稿した「ひろゆき論」で弱者の階級闘争を論じる。著書に『ネット右派の歴史社会学』など

取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/サレンダー橋本

―[[高学歴弱者]の肖像]―

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