YOASOBI・藤井風の海外進出に見る、J-POPから消すことのできない「個性」の正体
日刊SPA! / 2024年4月20日 8時53分
![YOASOBI・藤井風の海外進出に見る、J-POPから消すことのできない「個性」の正体](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/spa/spa_20240420_01994409_0-small.jpg)
画像はYOASOBI(@YOASOBI_staff)Xより
日本のアーティストの海外進出が盛り上がっています。なかでも、アメリカ最大規模の野外フェス、コーチェラに出演したYOASOBI。そして、アメリカの公共ラジオNPRの人気番組『Tiny Desk Concert』日本版の藤井風が話題を呼びました。
◆J-POPから消すことの出来ない「個性」の正体
カラフルなサウンド、ハーモニーとリズムの複雑な構成。いずれをとっても海外勢に引けを取らないどころか、もっと緻密なことをこともなげにやってのけている姿にたくましさすら覚えました。
“ひょっとするとJ-POPは洋楽を超えてしまったのではないか?”と思うほど、YOASOBIと藤井風のパフォーマンスは堂々たるものでした。
だとすれば、いつかK-POPのようなセンセーションを巻き起こせるのではないか、とも考えたくなりますが、筆者はそうは思いません。といっても、それは悪い意味ではない。急速かつ大量に伝播できない代わりに守られるユニークさがあることを、両者のパフォーマンスが教えてくれたからです。
では、J-POPから消すことの出来ない個性とは何なのか。考えてみたいと思います。
◆YOASOBIの根幹を成す「ikuraの発声と滑舌」
まずコーチェラのYOASOBI。カラフルなライティングに、めくるめくサウンドコラージュ。ヘヴィでアタックの効いたビートが刺激に拍車をかけていました。
しかし、そうした演奏やプレゼンテーションにあって、それでもなお中心にあるのはikuraのボーカルなのですね。より正確を期すならば、ikuraの発声と滑舌こそがYOASOBIの根幹を成しているわけです。
口の形を崩さずに発音する日本語で細かく刻むリズムを表現する。母音の伸びる日本語は、元来リズミカルになりにくい言語です。
にもかかわらず、この矛盾した要素を音楽として成立させることこそが、YOASOBIの一番の醍醐味だと気付かされたのです。
それは大ヒット曲「夜に駆ける」から変わっていません。けれども、歌メロ中心の「夜に駆ける」から、1曲の中に様々な断片を詰め込んだ「アイドル」、「ビリビリ」へと変化していく音楽性にあって、その特徴がさらに際立ってきている。
つまり、海外仕様でサウンドのテクスチャ―を重視する作りになればなるほど、ikuraの声、日本語の滑舌の強さが浮き彫りになっているわけです。
◆“針の穴に糸を通すような”作業をしている藤井風
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
Tems『Born in wild』徹底解説 アフロビーツが巻き起こす新たな風
Rolling Stone Japan / 2024年7月3日 17時45分
-
東大の講義で感動した、日本語の奥深さ。でも、19歳東大生の推論がもっとスゴかった
OTONA SALONE / 2024年6月28日 11時0分
-
「鍛えて男前に見えるよう準備しました」コーチェラを席巻したATEEZが明かす“憧れ”のアーティスト
CREA WEB / 2024年6月19日 17時0分
-
YOASOBI、韓国で圧巻ステージ 現地の歓声止まず“音楽は国境を越える”証明【Weverse Con Festival】
モデルプレス / 2024年6月16日 1時29分
-
韓国大手芸能事務所、J-POP「YOASOBI」のファンコミュニティー開設
KOREA WAVE / 2024年6月12日 8時0分
ランキング
-
1呪術廻戦、実写CMで「塩顔イケメン」Xトレンド入り 「ドンピシャ配役」人気キャラ再現に大興奮
J-CASTニュース / 2024年7月4日 18時30分
-
2「危機かも」女装YouTuber、投稿休止した衝撃の理由を明かす。ファンからは「お気をつけください」の声
オールアバウト / 2024年7月4日 21時5分
-
3「アンジュルム」川村文乃 芸能界引退を発表「残りの約半年間を全力で」秋ツアーをもってグループ卒業
スポニチアネックス / 2024年7月4日 21時2分
-
4Number_i平野紫耀、KREVAの“提案”を一度断っていた「FNS歌謡祭」コラボ秘話明かされる「説得して本番はキッチり」
モデルプレス / 2024年7月4日 19時44分
-
5「他に言い方がありますよね」工藤静香、テレビ出演で放った“ファンに失礼”発言が物議
週刊女性PRIME / 2024年7月4日 18時30分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)