3月に「笑点」卒業の林家木久扇が“2度のガンを克服”できたワケを語る「毎朝ガンに向かって…」
日刊SPA! / 2024年4月25日 15時52分
空襲のたびに、いっしょに住んでいるおばあちゃんの手を引いて、近くの小学校の防空壕に逃げ込んでいました。
狭くて真っ暗なところに大勢が肩寄せ合って座って、上のほうで「ゴー」って音を出して飛んでいる爆撃機が行っちゃうのを待つ。今日は頭の上に焼夷弾が落ちてくるかもしれない。
いつ死んでもおかしくないという恐怖と背中合わせだったし、子ども心に「明日死んじゃうのかな」という虚無感を抱えて生きてました。
◆空襲に比べれば病気なんて怖いうちに入らない
戦争が終わってからも、引っ越した先で肩身が狭い思いをしたり、父と母が離婚したり、食べるものがなかったりと、いろんな波が押し寄せてきた。
でも、何が起きても「あの空襲のときに比べたら、こんなのは何でもない」っていう思いがいつもあったんです。大病のときも、そうでした。だから落ち込まずに済んだんです。
空襲に比べたら、病気なんて怖いうちに入りません。お医者さんがいるし、食べるものだってある。ぼくも早く治ろうとして、来た仕事は全部受けました。
この日はここに行かなきゃいけないから、それまでに身体を戻そうって気持ちにもなりますしね。
◆一生懸命にガンを叱ってた?!
それと、一生懸命にガンを叱ってたのも、効果があったんじゃないかと思ってます。
喉頭ガンのときも、起きるとすぐベッドの上で、
「おい! ガンよ、お前は胃に入ってきて、今度はノドかよ。なんで俺の身体に入ってくるんだ。勝手に入ってくるな。俺は家族と弟子を合わせて17人養ってるし、やることがいっぱいある! お前と付き合ってるヒマなんかないんだ! 出てってくれ!」
そんなふうに、かすれた声で小言を言ってました。ガンも生きてる組織ですから、きっと伝わるはずです。
◆「そういう前向きな患者さんのガンは治るんです」
病院の先生に「毎朝、ガンを叱ってるんです」って言ったら、「そういう前向きな患者さんのガンは治るんです」っておっしゃってました。
ガンに小言を言うなんて、普通の人にはバカバカしいようだけど、ガン細胞も小言を聞いているんです。だから身体も治ってくる。
バカのゆるさがガンを追っ払ったというのは、そういう意味なんです。
文/林家木久扇 構成/日刊SPA!編集部
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