新NISAで「買ってはいけない投資信託」とは? プロが“4パターン”を指摘
日刊SPA! / 2024年4月25日 8時51分
新NISAで積み立てている投資家の多くは、「老後に向けて●万円つくりたい」「子供が18歳になるときに大学の学費を貯めたい」など、目標を持っているだろう。積立額と運用期間から必要な利回りも計算されるが、分散しすぎると目標とするリターンが得られない可能性もあるというわけだ。
「自分が目標とする利回りが平均的に達成できるか、それを考えながら積み立てる商品を選ぶのが大切です」(福島さん)
◆買ってはいけない投資信託②「インド株ファンド」
成長著しいインド市場に投資するインド株ファンドもランキング上位に入っている。
「インドの代表的な株価指数『SENSEX指数』は、この10年間で約3.4倍に上昇しています。これは米国のS&P500も上回る上昇率です。ランキングに入っているインド株ファンドも2018年の設定来で2.1倍と素晴らしいパフォーマンスを記録しています。
その背景には、14億人ともいわれる世界最大の人口を抱え、強い内需とインフラ投資による経済成長が続いているからです。これからも人口は増加する見込みで、2028年には名目GDPにおいて米国、中国に次いで世界第3位の経済大国に成長すると見られています。
このように、確かに高い経済成長と株価上昇が期待されますが、これから10年後、20年後もインド市場が伸びているかというと疑問符を付けざるを得ません。2000年代、中国が台頭し、GDPで世界第2位の経済大国へと成長したときも同じようなことが言われました。あれから10年、20年がたって、中国は今どうなっているでしょうか。
経済や株価というのは、上がったり下がったり波があるものです。新NISAのつみたて投資枠は20年、30年、人によっては40年以上も投資するものですから、『今上がっているもの』に慌てて投資する必要はありません。もしインド株に投資したいのであれば、『成長投資枠』のほうで買って、タイミング次第では利益確定するほうがいいでしょう」(福島さん)
◆買ってはいけない投資信託③「アクティブファンド」
指数に連動するパフォーマンスを目指すインデックスファンドとは異なり、インデックスを上回るパフォーマンスを目指すのが「アクティブファンド」だ。
「アクティブファンドはプロのファンドマネジャーが運用し、指数を上回るリターンが期待できる。また、株式市場をけん引する旬のテーマや、特色のある銘柄に投資し、短期的には大きなパフォーマンスが期待できます。しかし、実はアクティブファンドの9割はインデックスファンドに勝てていません。
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