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東大卒のポーカー王者が、じつは投資でも成功していた「どれだけ株価が上がるかは考えない」勝負師の勝ち方とは

日刊SPA! / 2024年4月26日 15時59分

現在の保有銘柄数は、20から30銘柄。値下がりしてより“お得感”が増したら少しずつ買い増しをしていきます。購入の理由が割安感の場合、上がったら割安感が薄れていくので少しずつ減らしていきます。上がったら少しずつ利確して、また別銘柄を物色して仕込む……ということを繰り返すのです。

そして、現時点で保有している銘柄の半分は不動産関連企業です。日本では東京の地価が高いイメージがあるかと思いますが、今やソウルの半分、ニューヨークやサンフランシスコの中心部の数分の一という割安さで放置されているのです。

それがインバウンド効果や地政学リスクなどから価格訂正が起こると思っています。直接不動産を購入するのはとてもハードルが高いですが、不動産企業の株を買うのはハードルが低いので、不動産銘柄をたくさん買っています。

◆「分からない分野」は買わない

一方、AIなど「自分がわからない分野」は買いません。今はAI関連が注目され実際に高騰する銘柄もあります。しかし、そのぶん値動きも激しくなります。

「うまくいけば3倍になるが半分になるリスクもある」という銘柄は、触れたくないのです。下がった時に“おいしい”と思って買い増しすることができない銘柄はあまり買いたいと思いません。

たしかに、値動きがあまりない銘柄は触りたがらない人も多いです。しかし、本来の投資という意味では、値動きが小さいほうが正義なのです。逆に株式投資では値動きのリスクがあることに対してより高いリターンがないとリスクをとる価値がないという意味で「リスクプレミアム」という概念があるほどです。

投資に何を求めるかは人それぞれですが、値動きは小さいほうがいい。大きな値動きでギャンブルをしたいという人は自分の記事から得られるものはないと思います。

◆競争相手が強くない“テーブル”を選ぶ

大型、中型株ではなく、小型株を選ぶ理由はほかにもあります。

一般的に投資といえば、トヨタやファーストリテイリングなど日本を代表する大型株に注目が集まります。しかし、時価総額が大きな大企業はビジネスを多角展開しているので、ひとつの事業が好業績でも「実はほかの事業が足を引っ張っていて株価が低迷している」なんてこともある。大型株は、どの要因が株価に影響しているのかが、素人には摑みづらいのです。

さらに大型株には大口の機関投資家など“強い投資家”の資金が多く入っています。こういった投資のプロを相手にしたとき、“素人”には勝ち目がありません。

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