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なぜ、サンデードライバーはGWの大渋滞を引き起こすのか。運転メカニズムを考察――大反響GWトップ10

日刊SPA! / 2024年4月26日 15時45分

 私の実感によると、一定速度で走らないクルマと自分との間に1台別のクルマがいるだけで、だいぶ走りやすくなる傾向があります。もちろん、一定速度で走らないクルマと私との間にいるクルマは、ずっとブレーキを踏んでいてかわいそうなのですが、そのクルマとの距離を一定間隔あけると、こちらは、ブレーキを踏まず、遅くなったらアクセルオフだけで走れるようになります。

◆最大の問題は“日本の運転思想”にあり

 ヨーロッパでは、ウインカーを出したら入れるのが当たり前。その代わり後ろに迷惑をかけないというのが基本ですが、日本は逆。道は、自分のモノという感覚があるためなのか、なかなか譲らず、道を譲ってもらったらサンキューハザードが当たり前です。

 しかし、サンキューハザードさえ出せば、後ろが詰まっているにも関わらず、ゆっくりとした速度で永遠に右側を走り続けるというクルマがいる始末。

 ウインカーを出しているクルマがいればすぐ譲り、譲ってもらったクルマは、追い抜き終わったら速やかに走行車線に戻る、といったほうが遥かに効率が良いと思います。

 しかしながら、日本では「譲らない」が当たり前と思っているドライバーが多いわけです。そのため、合流では多くのクルマが手前で車線変更しようとするために、加速車線の先端が空いているという状態ことも珍しくありません。さらに地方では、2車線道路が1車線になってしまうという箇所では、1km2km前といった段階で、減少するほうの車線がガラガラという状態。2車線分の1車線が使われていないため、渋滞を悪化させています。

 譲らないという行為は論理的には破綻しています。教習所では、ウインカーを出しているクルマがいたら道を譲ると教えますが、ウインカーを出すと、逆に譲りたくないから車間距離を詰めるというクルマが一定数います。

 こういった論理的に破綻している運転思想と、サンデードライバーが合わさると、まさに最悪のマリアージュとなってしまうわけです。そうなると、ゴールデンウィークの高速道路は地獄。結論としては、ゴールデンウィークには混雑しているところに出かけないが正解だと思います。身もフタもない話ですが。

<文/斉藤由貴生>

【斉藤由貴生】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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