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ロイヤルホストと「安さがウリのファミレス」で分かれた明暗。“質にこだわる姿勢”が功を奏す結果に

日刊SPA! / 2024年4月27日 8時53分

◆海外で高い知名度を持つ「天ぷら」には可能性が?

前述の通り双日はロイヤルHDに出資し続けました。今までの増資に伴い、現時点でロイヤルHDの株の20%を双日が握っています。双日が出資を決めた背景には非資源事業を強化したい狙いがあります。これまで石炭や石油、金属関連事業で儲けてきた総合商社。脱・炭素化が進むなか、彼らにとって非資源事業の模索は急務となっています。

双日との提携後は特に外食事業で新規事業を開拓する動きが見られます。23年1月には2社間で合弁会社を設立し、8月には「コスタコーヒー(COSTA COFFEE)」の1号店を渋谷にオープンしました。コスタコーヒーはヨーロッパのカフェブランドとして45か国に展開し、イギリス・アイルランドだけで店舗数は2,800店舗を数えます。エスプレッソを中心としたメニューで1杯400円台とスタバとは大きく変わりませんが、ジュースやコーラ、カップケーキなども充実しており、アイテム数が多い点が特徴です。

また、てんやの海外進出強化に加え、ロイヤルホスト初の海外直営店を24年6月にシンガポールで出店する予定です。パスタは2,000~2,500円と日本の2倍以上の値段に設定し、日本と同様のメニューを提供する他、ある程度の現地化もされるようです。

丸亀製麺を手がけるトリドールHDは「うどん」ではなく「天ぷら」を訴求するなど、天ぷらは寿司・ラーメンに次ぐ日本食として海外では一定の認知度があります。てんや事業に関しては出店と共に「天ぷら」文化を定着させられるかがカギとなるでしょう。

ロイヤルホストについては未知数ですが、国内のようにリーズナブルな値段で高い品質を提供できれば、ヒット店になるかもしれません。国内外で展開する新規事業の今後に注目です。

<TEXT/山口伸>

【山口伸】
化学メーカーの研究開発職/ライター。本業は理系だが趣味で経済関係の本や決算書を読み漁り、副業でお金関連のライターをしている。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー Twitter:@shin_yamaguchi_

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