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スシローvsくら寿司vsはま寿司…“競争激化”の回転寿司チェーン。「栄枯盛衰で生き残る」カギは

日刊SPA! / 2024年4月29日 8時52分

 国内店舗数では、1位のスシロー642店(24年4月時点)。2位はま寿司570店(23年6月時点)、3位無添くら寿司546店(24年3月時点)となっている。海外も含めた店舗数を見ると、スシローは774店舗中、海外は132店舗で海外比率は14.5%、無添くら寿司は664店舗中、海外は118店舗で海外比率は17.8%となった。はま寿司の海外展開は台湾に7店舗(2022年12月時点)出店しているだけだったが、コロナ収束後の直近では、香港(23年6月、ジェトロ)中国北京(24年1月、日経新聞)に出店し、日本食への関心が高い中間層の需要の顕在化を狙っているようだ。

 売上では1位FOOD&LIFE COMPANIES(スシローや京樽など寿司関連グループ1123店舗)3017億円(23年9月期)、2位無添くら寿司2114億円(23年10月期)、3位はゼンショーのはま寿司1800億円(24年3月期)となっており、上位3社で売上が6931億円、市場シェア75%を占めており、回転寿司市場を牽引している。4位のカッパ・クリエイト(かっぱ寿司)704億円(23年3月期)、5位元気寿司グループ(非回転寿司の魚べいと元気寿司)546億円(23年3月期)も追随している。

 コロナ収束後の回転寿司の成長は著しく、国内及び、海外出店分まで含めると9250億円市場にまで規模が拡大されているようだ。

◆中高年層狙い「グルメ回転寿司」の出現

 マーケットシェア12%を占めるグルメ回転寿司。少し高くても、いいものが食べたいといった顧客層とニーズは常に存在し、客単価は1500~2000円で原価率は40%程度である。威勢ある板前さんの接客、客の前でマグロなどの解体ショーを実施したりと、商品価値以外の演出などパフォーマンスにも力を入れ、独自性を発揮している。

 家族客を標的顧客に設定し、アイドル時間の有効活用として豊富なスイーツメニューを目当てに女子高生や女子会を開く若い女性にも顧客層を広げたスシロー、はま寿司、くら寿司など家族客をターゲットにした低価格チェーンに対して、グルメ回転寿司の客層は中高年層が中心だ。

 旬の食材に職人がひと手間加えた商品を味わえ、かつ回らない本格高級すし店やフレンチ・イタリアンのディナー業態よりはハードルが低い。そんなポジショニングで、グルメ嗜好の客を呼び込んでいるようだ。

◆生産性向上に向けた「飲食店DX」を競う!

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