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“楽天離れ”が加速…「若者から圧倒的に支持される通販サイト」と分かれた明暗――大反響・総合トップ10

日刊SPA! / 2024年5月5日 15時44分

しかし、まだいくつか課題があるとはいえ、成長率で見ればQoo10がいまもっとも勢いのあるECサイトということに異論のある人はいないだろう。

Qoo10の勢いに対して「割を食らっているECサイト」がある。それが楽天市場だ。

◆楽天の将来が危うい理由

Qoo10の台頭で、楽天の将来が危ぶまれているという指摘がある。

「Appliv TOPICS」の調査によると、Amazonが比較的幅広いユーザー層から利用されている一方、楽天やYahoo!ショッピングは30~50代がボリュームゾーンになっていることがわかる(※3)。

ちなみにQoo10は、10~30代の利用者層がやはり圧倒的に多い。つまり、楽天は今現在30〜50代に利用されていても、10〜20年後はその地位がかなり危うくなっている……と予想できる。

◆“お祭り状態”が自然発生する土壌が

ここからは、Qoo10が急拡大した要因を探っていきたい。

Qoo10では、若いユーザーの購買動機を促しやすい韓国コスメがいち早く販売されている。これが楽天を含めた他のECモールとの差別化につながっている。

また、楽天に比べてTikTokやTwitterなどのSNSでの集客施策に力を入れており、メガ割期間の直前には、一般ユーザーからインフルエンサーにいたるまで多くの人々が、「メガ割オススメ品」「メガ割で絶対購入するべきもの」などのタイトルやハッシュタグを付けた投稿をしている。

いわばSNS上は“お祭り状態”といっていいほどの盛り上がりを見せ、これがそのままプロモーションに繋がっているのだ。この口コミ文化は、インフルエンサーやブロガーの囲い込みをせずにできた自然発生的なものである。ユーザーにとっての信頼性が高く、Z世代のユーザーはSNS上の口コミを参考に商品を購入しているのだ。

◆楽天市場のサイトデザインは「わかりにくい」

では、楽天市場で同様のことをした場合、同じように“祭り”が起きるだろうか。答えは「NO」だ。

インフルエンサーが「楽天スーパーセールでこのコスメが安い!」と伝えても、「単にポイントで還元させるだけなのでは?」といったイメージが若者間で蔓延してしまっているようなのだ。また、シンプルなものを好むZ世代からは楽天市場のサイトデザインが「わかりにくい」という声もよく聞く。

Qoo10のメガ割は、ユーザーだけでなく出品者にとっても大きなメリットがある。

まず、 メガ割期間に参加することで、アカウントごとに数百万円の売上を達成できる点だ。特に売れ筋価格帯である1000〜3000円程度の商品を多く販売すれば、売上を大幅に伸ばすことができる。

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