1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「この野球マンガがすごい! 2024」BEST3。快挙を達成した『ダイヤモンドの功罪』が独走状態に

日刊SPA! / 2024年5月15日 15時51分

オグマ 非常に現代的な視点とテーマを用いているのが特徴で、野球シーンそのものよりも、主人公と周囲の心の機微が丁寧に描かれています。と同時に、リトルやボーイズほか10代の野球少年たちを取り巻く環境がリアルに投影され、野球界全体の問題とリンクされているのも特徴でしょう。まさに「令和の野球マンガ」といった感じです。

ツクイ その辺りの「天才への憧憬」と「逃れられない現実」とのバランスのよさが、野球ファン以外の読者へも届く、リーチの長さを実現していると思います。とはいえ、じつは『ダイヤモンドの功罪』についての作品解説は、去年に開いた本企画のイベント(※)でもかなり時間を割いていて、同じ内容をここで再現するといつまで経ってもランキングが終わらない(笑)。

オグマ かなり長く話していましたからね。あの時点で、すでに「宝島社の『このマンガがすごい!』でもランキングに入るだろう」という話は出ていました。まさか1位になるとは思いませんでしたけど。

ツクイ なので、今回はランキングの続きを急ぐとして、『ダイヤモンドの功罪』論については、またあらためて別の記事で深掘りしていきたいと思います。

オグマ わかりました。

※東京・阿佐ヶ谷ロフトAにて、2023年8月14日に開催された「『この野球マンガがすごい!』」ナイト 『大甲子園』編」のこと。第2回も開催予定。

◆「バカ野球マンガ」の系譜に、また新たな1ページが紡がれる

<『痛がるキミがタマらない!』あらすじ>
美少女ながら、倒錯した性癖を持つ残念な女子高生・苺谷萌果。彼女の大好物は、イケメンキャッチャー玉城くんの股間に野球のボールが当たること。前代未聞のラブコメが行き着く恋の行方は!?

ツクイ では1位が決まってしまったので、今年は上から順番に発表しましょう。2位は『痛がるキミがタマらない!』です、おめでとうございます!

オグマ 一気にイロモノの香りが漂い出しましたね……。

ツクイ 確かにイロモノですけど、これは野球マンガ史に残るイロモノですよ。美しいJKの主人公が、爽やかイケメンキャッチャーの股間にボールが当たるサマを見て萌えるという、ニッチを極めて煮詰めたような一作です。

オグマ あらためて聞いても、ホンッッットにくだらない(笑)。

◆珍プレー好プレーでは定番だが…

ツクイ 桃川ささみ先生という、おそらく女性の作者の方なんですけど、ご本人のこだわりはまだしも、これがどうやってKADOKAWAの編集会議をすり抜けて書籍化まで辿り着いたのかが本気で不思議です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください