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「ローンを完済する必要はない」SNSで相談が殺到するマンション選びのプロが「今すぐ買うべき」と豪語する理由

日刊SPA! / 2024年5月17日 15時59分

逆に予算を上げず、通勤が負担になる立地で家を買ってしまうと、仕事のパフォーマンスにも影響も出やすい。“通勤時間の短い好立地=今の収入を守る”、という視点を持った追加投資だと思えば合理的ともいえます」

好立地であるということは“資産性も担保される”とも言える。リスクを理解しつつも、攻めの姿勢を持った予算設定がカギとなりそうだ。

◆マンションに永住感覚は不要

星氏が都心でマンションを検討する際、“資産性”を念押しするのには理由がある。

「マンション購入を検討するうえで認識しておいてほしいのはマンション住まいというのは、戸建感覚で永住するものではないということです。将来、ライフステージや価値観が変わって、住む街を変えたいとなった時に、一番避けたい事態は家が売れないこと。そのためにマンションは多少背伸びしてでも資産性重視で買うことが重要です。予算をあげるからこそ、価値のある物件に手が届くわけです」

また、昨今は珍しくもなくなった40代の住宅購入検討者に対しても「35年かけて払い切れる」物件ではなく「住み替え前提」で物件を検討すべきだという。

「仮に45歳から35年間ローンを返済するとしたら、返済途中で定年を迎えるわけで、退職金で完済できるかもわからない。ですがマンションは払いきる必要はありません。

定年後にはその家を売って、別の終の住処に移り住むことをプランに入れておきましょう。妻帯者であれ単身者であれ、60歳を過ぎた頃には今と価値観や暮らしぶりが変わっている可能性は大いにあります。

将来の展望が不透明な以上、なるべく資産性が高いと予測できるマンションを買っておくことで、いろいろな選択肢がとれるようにしておくべきです。逆に資産性が乏しいマンションを買うと売るに売れず、結局そこに住み続ける選択肢しかない。価値観や生活とのギャップに苦しみながら住み続けなければいけないリスクがあるのです」

◆マンションも“ステルス”グレードダウンが進行中

星氏は「今後もマンション価格は高値が続く」と見ている。

「今の建築単価で契約すると、実際には2、3年後にマンションが建ちます。なので今後3年は市場に出てくるマンションは高い。安く出せばデベロッパーが赤字になるので下げる理由はありません。

新築は待っても下がらず、新築が高ければ中古価格もそれに引っ張られます。なので、今買うべき理由がある人が、あえて購入を諦める理由はないと思います。待てばその分だけ年を取るし、子供も成長します。私は20年以上マンション市場を見続けてきて、結果論ではありますが『買いたい時が一番の買い時だった』と感じています」

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