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「ローンを完済する必要はない」SNSで相談が殺到するマンション選びのプロが「今すぐ買うべき」と豪語する理由

日刊SPA! / 2024年5月17日 15時59分

今、買うべき理由はそれだけではない。インフレによる“ステルス”グレードダウンも進行しているのだ。

「インフレで資材価格が高騰しているので、今後もマンションは占有面積をできるだけ狭くして、価格は据え置きを維持します。つまりポテチやドーナツの値段据え置きで量が減るステルス値上げと一緒です。販売価格だけを追っていると値上がりは感じないですが、坪単価や設備のグレードを比較すれば、インフレの影響はあきらかです」

同じ予算でも今後は買えるマンションがどんどん質の低いものなっていく可能性が高いということだ。

◆マンション選び3つのこだわり

そこで、今から失敗しないマンション選びをするために、こだわってほしいポイントが3つあるという。

①「マンションのイメージが強い街」にこだわる

「立地や駅距離も大事ですが、加えて『マンションが売りやすい街なのか?』という視点で見てほしい。たとえば東京23区でも戸建とマンションが混在するエリアと、マンションばかりが多く建つエリアがあります。

マンションの競合となる戸建が多く建っている街よりも、そもそも戸建の選択肢が存在しづらいエリア、たとえば湾岸のような街は、そこに住みたい人は必然的にマンション購入者になるので、流動性が担保されるわけです」

②「大規模」にこだわる

「私自身の自宅選びで『大規模』を譲ったことはこれまで一度もありません。小規模マンションにもよさはありますが、資産性においては充実した共用設備やスケールメリットが働く大規模マンションに軍配が上がります。これはリセールバリューを集計したデータでも実証されています。ちなみに定義上は200戸以上が大規模マンションにあてはまります」

③中古なら「築浅」にこだわる

「いわゆる大量供給時代と呼ばれる2000年代初頭の物件が現在、築20年代に突入しています。今後、10年後の2034年に売却を検討した場合、築30年の中古物件が市場にごろごろある一方、供給が絞られた築10年前後の築浅物件が少ないため、人気化する可能性が高い。5年後、10年後の購入検討者から見て“若いな”と思ってもらえる物件は売却でも差別化しやすいので、供給量からある程度の希少性が生まれます」

マンションを選ぶ際には単純な価格や立地だけに振り回されず、一歩高い視点から戦略を立てていくのが成功の秘訣のようだ。
<取材・文/栗林篤>

【マンションマニア】
マンション評論家。モデルルーム訪問件数は2000件超、購入経験は11件。高校時代から当時有料だった住宅情報誌を毎週購入するほどのマンション好き。Xは@mansionmania

―[絶対に損しない家の買い方]―

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