ドーピング検査をきっかけに薬学の道へ。異色の経歴を持つ元ガールズケイリン選手の挑戦
日刊SPA! / 2024年5月19日 15時25分
競輪学校を専門学校的な存在と捉え入学を目指したわけだが、入学試験に向けた練習方法は実に勉強好きな彼女らしいやり方だった。
「競輪学校に入るために通い始めたスポーツジムでは、スタッフの方に試験内容を伝えて、これをクリアするにはどんなメニューをこなせば良いか聞いていました。なので、私だけやることが書いてあるノートや本を持ち込んで、やった回数をメモしていたので、隣のお客さんに『なんだこの子?』みたいな目で見られることも多かったです(笑)」
◆選手時代の体験が彼女を薬学へと導く
そして2018年に晴れて選手としてデビューするも、体調不良による欠場が続き、成績も奮わず引退。その後、選手時代に体験したある出来事がきっかけで、薬剤師を目指すことになる。
「引退直前のレースの時に、ドーピング検査を受けたんです。ドーピング検査って選手からすると少し面倒な制度じゃないですか。でも、ドーピングってやっぱり身体に悪いし、結果的には選手を守るための検査なんですが、『なぜ飲んだらダメなのか?』、『どんな副作用があるのか?』といった疑問に対して、ちゃんと説明してくれる人がいなかったんです。じゃあ、私がそれをやろうと思い薬学部に進みました」
薬に関する知識が豊富でアドバイスできる人は、すべてのスポーツにとって必要だが、特に競輪はその必要性が高いと感じたそうだ。
「チームで戦うスポーツには専属のスポーツドクターがいたりしますが、競輪は個人事業主だから本人任せで、『自分で調べてください』となってしまいます。だから、個人でも相談できる環境が必要だと思いますし、競輪選手のドーピングに限らず、一般の人でも薬に関する正しい知識や知りたい事があるんじゃないかと思ったので、最近X(旧ツイッター)を始めて様々な情報を発信しています」
◆今までにないモノを生み出したい
薬剤師を目指して大学に進学した橋本さん。だが、大学生活を通して様々なものに出会ったことで、やりたいこと、目指したいことが最近になって少々変化してきたという。
「薬学部に入って1年生の頃は、卒業したらすぐに就職して、薬を取り巻く新しいシステムを作りたいと思っていたんです。でも、2年間いろいろとやっているうちに研究に興味を持ち、今はマウスを使った体内時計に関する研究をしています」
今後は薬剤師の免許を取りつつも大学院に行って研究を続け、研究テーマに関しては柔軟性を持って選んでいくそうだ。
この記事に関連するニュース
-
バスケ実業団選手からラグビーに転向、3年で代表入り。村上愛梨が「好きだからでしかない」競技を続けられた原動力とは?
REAL SPORTS / 2024年7月2日 2時25分
-
【奈良競輪・ガールズ】本デビューを迎える小林諒と佐藤乃愛の理想像は久米詩!
東スポWEB / 2024年6月29日 16時19分
-
《金銭トラブルを直撃》ヤクルト電撃退団の畠山和洋コーチ「寂しい気持ち」年俸1億3000万高級マンション生活から激変“ワンルームアパート生活”の現在
NEWSポストセブン / 2024年6月29日 11時15分
-
薬学部生の救世主!かねこちが贈る、薬学部の勉強を徹底サポートするポータルサイト「薬スクOnline」誕生!
PR TIMES / 2024年6月27日 15時15分
-
【Challenge! 新人競輪選手紹介】是永ゆうき「次、落ちたら諦めると決めて」
東スポWEB / 2024年6月13日 11時8分
ランキング
-
1「3盗なのに余裕」大谷翔平が今季17個目の盗塁成功 自身初のトリプルスリーにも期待
日テレNEWS NNN / 2024年7月5日 11時2分
-
2女子バスケ日本で「ベンチ陣もメロメロ」の好プレー 馬瓜エブリンも虜「鬼リピしてる」
THE ANSWER / 2024年7月5日 16時41分
-
3衝撃トレードにあった“盲点” 史上初の発想にファン驚愕…「想像もしてなかった」
Full-Count / 2024年7月5日 18時24分
-
4大谷翔平 3打数ノーヒットで首位打者陥落、3打席連続三振 ド軍2戦で21失点、2カード連続の負け越しに
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月5日 13時6分
-
5【DeNA】筒香嘉智が左肋骨の疲労骨折でリハビリ組に合流 三浦大輔監督が説明「まだ無理する時期ではない」
スポーツ報知 / 2024年7月5日 15時26分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)