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ドーピング検査をきっかけに薬学の道へ。異色の経歴を持つ元ガールズケイリン選手の挑戦

日刊SPA! / 2024年5月19日 15時25分

「先日、大学院生の方からアドバイスをもらったのですが、『まだ薬学部が4年間も残っているから研究に関して今のテーマに固執せず、いろんな分野に目を向けた方がいい。今の段階で絞っちゃうのはもったいない』と言われまして。だから、もしかしたら数年後にまた全く違うテーマの研究をしているかもしれませんが、どういう道を進もうが、最終的には新しいモノを生み出して、この世に残したいですね」

◆努力する素晴らしさを教えてくれた競輪

 まったく異なるステージに転向し、世の中のためになる新しいモノを生み出したいという目標に向け、日々、勉強と研究を続けている橋本さん。そんな彼女の原動力になっているのが、選手時代に味わった数々の経験だった。

「競輪って相手がいる競技なので、それまで私が目標にすることが多かった『試験に合格する』とか『テストで何点取る』とは全然違う世界だったんです。練習が終わって、息を切らして倒れている年配の選手を見ていたら、『何歳になっても目標があって、それに向かって努力している姿は活き活きとしてて素敵だな。私も何歳になっても目標に向かって頑張るぞ!』って気持ちにさせてくれたのが競輪で、この想いは引退した今でもしっかりと残っています」

 競輪の世界に足を踏み入れたことで、目標に向かって努力することの大切さと素晴らしさを知ったと、改めて橋本さんは強調した。

「選手時代、周りにいる全員がお手本でした。選手それぞれで、競輪に対する思いは違うだろうし、結果の出し方も違うんでしょうけど、夢に向かって頑張れる世界を経験したことが今の私にとって、ものすごくプラスになっているんですよね。普通に高校から大学へ進学していたら、決して今の気持ちにはならなかったと思います」

◆「前進あるのみ」の自転車人生

「私を育ててくれた競輪界には本当に感謝しています」と語った橋本さん。選手人生で得たモノを次のステージでもしっかりと活かし、常に前向きに進み続けるその姿は、まさに「踏めば必ず前に進む自転車」と同じではないだろうか。今後、彼女が研究していく分野で、世界中が驚く大発見をしたら……それは「競輪」のおかげで生み出されたと言っても過言ではない。

取材・文/サ行桜井

【サ行桜井】
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。

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