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2009年に閉園した遊園地の今。「侵入者を防ぐ高い塀」がもたらした“皮肉な現象”――大反響・総合トップ10

日刊SPA! / 2024年5月19日 15時45分

このような現象は、多摩テックだけではなく、日本全国の廃テーマパーク跡地で発生していることなのではないだろうか。

テーマパークといえば、私たちは人工的に作られ、自然が排除された場所だ、というイメージを持つかもしれない。しかし、ひとたびそのテーマパークが閉園し、そこに誰もいなくなり、なおかつそこへの侵入規制が厳しくなると、そこには、テーマパークが排除しようとした「自然」が思わぬ形で回帰してくるのである。

なんとも皮肉な現象だともいえるが、このような「自然」の回帰もまた、テーマパークの語られなかった「B面」であろう。多摩テック跡地にひょっこりと顔を出すタヌキたちは、そんな、日本のテーマパークの裏側を私たちに教えてくれているのかもしれない。

<TEXT/谷頭和希>

【谷頭和希】
ライター・作家。チェーンストアやテーマパークをテーマにした原稿を数多く執筆。一見平板に見える現代の都市空間について、独自の切り口で語る。「東洋経済オンライン」などで執筆中、文芸誌などにも多く寄稿をおこなう。著書に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)『ブックオフから考える』(青弓社)

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