1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

息子1人に3030万円の教育費。世帯年収700万円でさせた海外留学の「悲しい代償」――大反響・総合トップ10

日刊SPA! / 2024年5月19日 15時44分

写真

アメリカ留学に関する出費は細かくノートに記している松田修平さん(仮名・61歳)

日刊SPA!で反響の大きかった2023年の記事をジャンル別に発表してきたが、今回は総合トップ10。初回とランキング発表時の反響をあわせて集計、惜しくもトップ10を逃した記事を順位不同で紹介!(集計期間は2023年1月~2024年3月。初公開2023年2月28日 記事は取材時の状況) *  *  *

「かわいい我が子を少しでもいい大学に」そんな思いから、塾代や学費などを惜しげもなく払う親が増えている。しかし、「課金型教育」とも呼ばれる状況は、成果が出るどころか、むしろ「カネを使うほど成績が上がらない」という悲しい現実も生んでいる。こうした親たちのリアルな教育事情を特集。教育費から、そのコスパを解き明かしていく!

◆中学生から留学開始。塾などへの重課金で家計は常に火の車

 子供の海外志向は喜ばしい話だが、費用面を考えると親は頭が痛い。

 都内在住の松田修平さん(仮名・61歳)は現在、日本の有名私大に通う長女に加え、米フロリダ大学に留学している長男の大学費用も支払っている。特に長男は私立中学時代から海外留学をさせるなど、延べ3000万円以上の教育費をかけてきた。その転機は小学4年の頃だったという。

「地元の公立小学校に通っていたのですが、三者面談で担任の先生に『できれば中学受験をしたほうがいい』と勧められたんです。理由を聞くと、居住地域に在日外国人の子どもが多いために、『公立だと彼らに合わせた授業をするので、勉強の進み具合が遅くなってしまう』と。そこで妻と相談して私立中学受験のための塾に通い始めたんです」

◆将来の選択肢が広がると…

 そして受験の末に、北区にある中高一貫校に入学した。

「その学校では、ニュージーランドの提携校への短期留学を実施していて、中3の春休みに行ってこいと。早いうちから海外を経験しておいたほうが、将来の選択肢が広がると思ったんです。そうしたら、高校3年の進路相談のときに、『アメリカの大学に行きたい』と言いだしたんですよ」

◆大きかった代償

 卒業後は日本にある専門学校に1年、アメリカのコミュニティカレッジに2年。そして全米大学ランキングでも上位のフロリダ大学に編入できたが、代償は大きかった。

「息子がアメリカに旅立つ前に留学にかけられる予算は1200万円しかないと宣言していました。それなのに円安のせいですでに超えちゃってるんです。順調にいっても、卒業まで1年半もあるのに……」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください