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ニセの“ひろゆき投資スクール”で120万円失った49歳女性。クリックしてはいけないSNS広告とは

日刊SPA! / 2024年5月25日 8時54分

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前田香代子さん(仮名・49歳)投資詐欺は自業自得だと思われツラい

 政府が国民に「貯蓄から投資へ」を奨励するなか、SNSでは頻繁に投資関連の広告が表示されるようになった。有名人が広告塔になっているケースも多いが、それらのほとんどは詐欺だった!社会問題化するSNS投資詐欺の手口とは?
◆交際相手にお金を借りて、ボーナスも注ぎ込んだのに

 介護職で収入が低く、老後資金に不安を抱えていたと話す前田さん。昨年10月にSNSで表示されたニセひろゆきの投資スクールの広告を発端に詐欺被害に遭った。被害額は120万円だという。

「ひろゆきさんは、真実をストレートな物言いで語る著名人というイメージがありました。そんな方がやっているセミナーなら、ぜひ受講してみたいと思ったんです」

 指定されたLINEグループに入ると、指南役が登場。指導を受けるには投資しなければならないと言われた。手持ちのお金があまりなかったため、費用面について相談したところ、「5万円からでも可能」だとアドバイスされ、投資してみることにしたという。

 前田さんが入金したのは英国のFXサイト「SenXGlobal」だった。専用アプリもあり、ログインすると自分の投資状況が常に確認できたという。

「慎重な性格なので、実在する会社なのか、海外の企業評価サイトなどで確認はしたのですが……」

◆詐欺師に振込先を提示されるがまま、計120万円を振り込んだ

 指示に従って投資を始めると、あっという間に利益が出た(実際の残高は架空のもの)。すっかり“投資の先生”を信じていた前田さんは、「外貨への両替が必要」と詐欺師に振込先を提示されるがまま、交際相手に100万円を借り、さらにボーナスも注ぎ込んで計120万円を振り込んだ。

「投資詐欺は、お金に目がくらんだ人が被害に遭ったと思われがちで、周囲から理解されにくく、どこにも打ち明けられないのが苦しい」

 前田さんは細い肩を震わせて、そう語るのだった。

◆私の名を騙った投資広告は絶対クリックしないで!

「本当に困っています!」

 こう憤るのは、経済ジャーナリストの荻原博子氏だ。荻原氏が詐欺に利用されていることに気づいたのは、昨年6月頃だという。

「私の著書が投資詐欺に利用されていると聞いて驚ました。『投資なんか、おやめなさい』という本を書いているくらいで、投資を否定しているわけですから」

 弁護士に相談したものの、対策は思うように進まなかった。さらに、FB広告をクリックすると出てくる、ニセ荻原氏のLINEグループが存在することを知る。

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