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不安定な時代に「“オフィスビル”の所有こそ最強の資産防衛策である」と言えるワケ

日刊SPA! / 2024年5月27日 8時52分

 もうひとつは「分散投資ができること」です。ビル一棟に比べて、限られた予算のなかで、区分所有する物件を分散させられるのが大きな利点と言えます。先ほどもお伝えしたように、区分所有するCグレードのビルが再開発の対象に入れば、それだけで“ビッグマネー”が舞い込む可能性があります。再開発に入らなくても、近隣の物件を区分所有していれば、相場価値の値上がりも期待できるでしょう。

◆デメリットやリスクもあるが…

 強いて区分所有のデメリットを挙げるとするならば、ビルのリニューアルや工事を行う際に、全所有者に対して5分の4以上の同意が必要で、他のオーナーと足並みを揃えなくてはならないことです。

 マンションの場合は「住居用」か「投資用」などと、オーナーごとに所有目的が異なるため、意見がまとまりにくいと言われています。一方、オフィスビルの場合は「投資用」で所有しているオーナーが大半なので、経済合理性の観点から利害が一致しやすく、そこまで気にする必要もないように私は考えています。

 今回は、なぜ「区分オフィスビル投資」なのかについて話してきました。世の中が不安定な状況のなかで、ぜひお金を有効活用してもらいたいです。 

 ただし当然、不動産投資の3大リスクといわれる「空室リスク」、「賃料の下落リスク」、「物件価値の下落リスク」を理解しておかなければなりません。また、よくやりがちなのが、「利回り」で投資物件を選んでしまうことです。

 あるエリアの平均坪単価が1.2万円だとし、坪単価2万円で利回り5%のA物件と、坪単価8000円で利回り4%のB物件なら、後者を選ぶようにします。なぜか?

 前者の場合、物件価値の下落リスクがあり、損する可能性も大いにありますが、平均坪単価よりも下回っているB物件は値上がりして利回り8%になる可能性も含んでいるわけです。区分オフィスビル投資は、利回りよりも「ポテンシャル」を見ることが鉄則だと言えるでしょう。

<構成・文/古田島大介>

【青木龍】
株式会社Agnostri(アグノストリ)代表取締役社長。1989年、東京都出身。小学校から高校1年まで野球を続け、厳しい監督に鍛え上げられる。22歳で事業系不動産に特化した不動産売買の会社に就職。中小企業の経営者をターゲットに、ビル売買の営業開拓を実施。その後大阪支店・名古屋支店の立ち上げに携わる。最終的に東京で課長職に就任。会社員時代は1人で50億円を販売しトップセールスに。2018年に独立し、東京都千代田区にアグノストリを設立。会社設立後、年間100億円ほどの売買を締結。著書に『2%の人しか知らない、3億円儲かるビル投資術』(ぱる出版)、『御社の新しい収益基盤を構築する 区分オフィスビル投資術』(ビジネス教育出版社)がある。X(旧Twitter):@agnostri_aoki

―[東京にビルを持とう。/青木龍]―

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