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「すぐに優勝したことを後悔した」R-1ぐらんぷり2014年王者が“第二のキャリア”を見つけるまで

日刊SPA! / 2024年5月28日 8時52分

「僕自身は、どちらかといえばイジられキャラなんですが、決め衣装や決めゼリフがあるわけじゃなく、がっちりしたコントをしていました。親しい先輩方以外は、触れにくかったんだと思います(苦笑)。テレビの仕事もほぼ入らず、直後のGWはしっかり休暇がとれました」

 以前とさほど変わらない日常に、複雑な思いを抱えていたという。そして、スケジュールを見ては不安が募り、次第に優勝したことを後悔するように……。

「優勝したら、評価と共にハードルも自然と上がりますよね。でも、あんまりテレビに出ていない(苦笑)。ライブや営業は増えましたが、何となく先細るだろうと予想していました。そうしたら案の定、翌年から営業の数が減っていきました。子どもが小学生に上がることもあり、お笑いだけじゃ食っていけないからバイトしようかと考えていた時に、『クレープのフランチャイズ展開を考えてるんだけど、よかったらまさみもやらないか?』って声をかけられたんです」

◆クレープ店が成功!会社化直後にコロナ到来

 それまでは、ビッグサイトなどのコンベンションセンターで開催されるイベント用の仮設住宅作りや、ドラッグストア前で商品を売りこむワゴンDJのアルバイトなど「シフトの融通が利きやすい仕事を長く続けていた」と語る、やまもとさん。

 そこに来てのクレープ店のフランチャイズオーナーという誘いに、当初は戸惑ったという。

「確かに出資金を用意するのは大変ですが、その後は自分で自分のスケジュールをコントロールできます。芸人活動の時間が削られずに生活費を稼げることに魅力を感じて、融資を受けて2017年11月に第1号となる小田原店をオープンしました」

 当初はスタッフとして働いていたが、有能な店長を雇えたこともあり、早々に店舗の運営が手を離れた。その上、翌年の2018年度は営業成績もまずまずな所で着地した。まさに「生活のことを考えず、自由に芸事に集中できる」理想が実現したのだ。

◆キッチンカーをしながら原点回帰

 2019年の春には2店舗目となる町田店をオープン。1店舗目の好実績があったため、銀行の融資も難なく受けられたという。そして、年末に会社化して、これからと思った時にコロナがやってきた。

「コロナに入ってから徐々にお客さんが減っていって、緊急事態宣言が発表されてからは街から人が消えたようになっちゃって……。ただ、コロナ禍で外出に制限がかかっていたとはいえ、お店をしっかり守っていたオーナーはたくさんいますから、完全に僕の経営者としての力不足です」

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