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ラーメン店の廃業が急増!山岡家、一風堂、丸源ラーメン…「有名ラーメンチェーン」の業績を比較

日刊SPA! / 2024年5月31日 8時53分

 効率より効果を重視し、ラーメン好きのお客様の満足度を追求しているのが、他社との明確な差別化になっているようだ。店舗立地は主要国道沿いの大型駐車場を併設した店舗が中心となり、24時間営業を基本としている。新規客を常連化し、固定化させて絶対的な支持客を確保し顧客基盤が盤石なようだ。

◆最新の決算資料を見ると…

 2024年1月期の丸千代山岡家の決算資料を見ると、売上は、264億9400万円(前期比41.9%増) 経常利益は21億3200万円(前期比266.1%増)である。経常利益率8%を達成し、過去最高を更新するなど業績を伸長させている。コロナ収束後の人流復活の恩恵を受け、曜日・時間帯を問わず、来店客数が前期比32.5%と大幅に増えている。

 この客数の増加は営業基盤の盤石さを物語っているようだ。原価率は低く28.2%、人件費は34.0%と若干高め、外食の重視する指標であるFLコスト(原価+人件費)は62.2%と理想の60%を少し超えているが、売上が伸びた分の変動費の増加だからそう問題ではないと思う。

 売上・利益とも好調に推移しており、先行きが明るいようだ。財務の安定性も、自己資本比率34.6%あるから大丈夫である。

【丸千代山岡家の決算(2023年1月期~2024年1月期】
売上:186億7600万円→264億9400万円
原価:52億100万円(27.9%)→74億5800万円(28.2%)
営業利益:5億1400万円(2.8%)→32億9600万円(7.8%)

◆「博多 一風堂」の勢いも著しい!

 一風堂は1985年に福岡県福岡市中央区大名に最初のラーメン店「博多 一風堂」をオープン。国内の直営店の運営は株式会社力の源ホールディングスが担っている。国内は135店舗、海外は15か国・274店舗を展開している(2023年12月時点)。

 海外でラーメン人気を押し上げた立役者は「一風堂」と言われているくらい知名度は高い。2024年3月期の連結決算で、純利益は前期比34.3%増の21億8600万円となった。売上高は前期比21.7%増の317億7600万円、営業利益は同44.5%増の32億9600万円、経常利益は同50.3%増の34億8900万円となっている。

 本業の儲けである営業利益率は10%を超えており、伸長著しい売上と共に今後のさらなる成長が期待できる勢いがある。ちなみに原価率も30%を下回り29.5%とかなり優秀な原価管理をしている。
 
【力の源ホールディングス決算(2023年3月期~2024年3月期】
売上:261億1600万円→317億7700万円
原価:77億4800万円(29.7%)→93億6700万円(29.5%)
営業利益:22億8100万円(8.7%)→32億9600万円(10.4%)

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