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ラーメン店の廃業が急増!山岡家、一風堂、丸源ラーメン…「有名ラーメンチェーン」の業績を比較

日刊SPA! / 2024年5月31日 8時53分

◆「丸源ラーメン」の店舗数は2桁成長!

 熟成醤油ラーメン肉そばや丸源餃子などが名物の「丸源ラーメン」はこの厳しい環境下で店舗数を年々増やしており、196店舗を出店している(2023年7月時点)。店舗数の伸びが鈍化しているラーメンチェーン店の中で前年同時期に対して13店舗店を増やしており群を抜いている。

 発祥は愛知県だが、焼肉食べ放題で人気の「焼肉きんぐ」と同グループの物語コーポレーションの傘下にあり、焼肉きんぐに次ぐ店舗数を誇っている。人気の秘密は、無難な味とは一線を画したラーメンの美味しさだ。

 しかしながら、ご家族連れ向けにも適した店づくりであり、ラーメンマニアから家族連れまで幅広い顧客層を標的にした二代目丸源、ラーメンマニアをターゲットの選定した小型店の熟成醤油ラーメンきゃべとんなど、新業態の開発も進めている。

◆今後のラーメン市場から目が離せない!

 せっかくコロナが収束し、人流が復活し、インバウンド効果で外国人旅行者も増えてきている中、日本のラーメンは外国人旅行者にも人気で需要は伸びている。

 観光庁の訪日外国人消費動向調査(2023年7~9月期)によれば、訪日客が日本滞在中に行ったことは「外食」が首位であった。その内訳で「1番満足した飲食」(単一回答)は「肉料理(焼肉・すき焼きなど)」(32.2%)が首位で、2位が「ラーメン」(18.8%)だった。供給側の要因で、その恩恵を享受できないのは残念なことであり、もったいない話だ。

 廃業が増えて心配される個人ラーメン店も、ラーメンチェーン企業の訴求力に負けないようにインスタグラムを中心にSNSを積極活用し、訪日外国人客とラーメンマニアの誘致にもっと一生懸命になってほしい。

 大手に対抗する個人経営のラーメン店は過小資本のために、真っ向から勝負を挑んでも勝つのは難しいが、追加メニューで単価を上げるなど潜在需要の顕在化のための店づくりへの転換も必要だと思う。その立地のポテンシャルを分析し、施策に反映させて生き残ってもらいたい。

<TEXT/中村清志>

【中村清志】
飲食店支援専門の中小企業診断士・行政書士。自らも調理師免許を有し、過去には飲食店を経営。現在は中村コンサルタント事務所代表として後継者問題など、事業承継対策にも力を入れている。X(旧ツイッター):@kaisyasindan

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