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電撃ネットワーク南部虎弾氏が「生前にやり残したこと」。メンバーが語る、その素顔

日刊SPA! / 2024年6月1日 8時51分

電撃ネットワーク南部虎弾氏が「生前にやり残したこと」。メンバーが語る、その素顔

最後の最後まで身体を張り続け、芸人魂を貫いた

2024年1月20日、「電撃ネットワーク」(以下、電撃)のリーダー・南部虎弾氏が脳卒中により急逝。過激なパフォーマンスと演出は唯一無二の存在で、世界中でコアな人気を博していたのはご存じだろう。しかし、同グループを率いる南部氏のパーソナルな部分についてはあまり知られていないのではないか。電撃の結成当時から長く活動を共にしてきたギュウゾウ氏に話を聞いた。
◆バイト先ですでに異彩を放っていた南部氏

――南部さんと出会ったきっかけを教えてください。

ギュウゾウ:1989年に三五十五さん(元電撃メンバー、2015年逝去)に紹介してもらったんですよ。「元ダチョウ倶楽部の南部さんが、新しいグループに入ってくれるメンバーを探してるから、会ってみない?」と。

――南部さんのことは、元々知っていたんですか?

ギュウゾウ:僕はお笑いをほとんど見ていなかったので、知りませんでした。でも実はバイト先が同じだったんです。すごく目立つおじさんがいるなと思っていたら……それが南部さんでした。

――同じバイトだったんですか?

ギュウゾウ:舞台設営のバイトでした。時間の融通をきかせてくれる会社だったので、急にオーディションや撮影が入ったりする芸人やミュージシャン、俳優がたくさんいました。具体的には、高田純次さんや佐野史郎さん、バンドだとマルコシアスバンプやリップクリームや鉄アレイなど……。今考えると、かなりすごいメンツですよね。

――そのメンツの中でも目立つ南部さんはすごいですね。

ギュウゾウ:服装も派手だったけど、存在感が圧倒的でした。街並み、というか日常風景に溶け込めない人なんですよね。わざと変なことをするわけではないんだけど、会話のリズムやリアクションが独特で。

◆「台本を覚えられない」からこそ、リアリティを追求

――30年以上、共に電撃で身体を張り続けた間柄なわけですが、南部さんがずっと持っていたこだわりはどんな部分に感じていましたか?

ギュウゾウ:リアリティですね。本当に痛いリアクションや、本当に怖がっている反応を包み隠さず見せる。追い込まれた人間の内側から出るものを表現するということに、特にこだわっていましたね。

――電撃の芸を「本当は痛くないけど、それっぽいリアクションをしている」と評する人もいますが、真っ向から否定する信念ですね。

ギュウゾウ:南部さんは最後まで台本を覚えられない人でした。だからというわけではないですが、「演技力や表現力がないなら内面から抉り出したほうが面白い」とは、いつも考えていたはずです。僕も「リアリティを追及するためにわざと覚えていないふりをしているんじゃないか」と思った時もあったんだけど、本当に覚えてなくて(笑)。

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