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セクハラや性加害が“お酒のせい”では絶対に許されない理由。「アルコールで性欲は高まらない」

日刊SPA! / 2024年6月1日 8時50分

 このような「酔っ払いに甘い」文化土壌で育ってきた私たちは、たとえセクハラやアルハラが目の前で起こったとしても、「お酒の席だから」と穏便に済まそうとしてしまいがちです。しかし、これはアルコールによるハラスメントや性加害の被害を矮小化する「二次加害」につながります。

 そもそも「お酒のせい」で別人になったり、性欲が急激に高まるのではありません。感情のブレーキがゆるみ、その人の持っている「本性」が表に出てくるだけです。「結構、飲んでいたから許してあげて」ではなく、普段はどんなに立派に振る舞っていても、飲んで本性を現した姿こそ、その人そのものなのです。

◆酔っていながら獲物を狙う加害者たち

――どんなに人格者や偉い人でも、酒席のほうが本当の姿であり、「普段はいい人だから」という言い訳は通用しないということですね。

富永:そうです。ちなみに、セクハラや性加害をする人は、酔っていると言いながらも、冷静に抵抗してこない相手を見定めているものです。抵抗して大事にしそうな人はちゃんと避けて、気が弱かったり、大人しかったり、立場が弱かったり、ものわかりがよさそうだったりと、その日のターゲットを虎視眈々と見極めています。なおさら、「普段はいい人」や「ストレスがたまって酔っていたから」といった言い訳が通用しないことがおわかりになるでしょう。

 逆に言えば、お酒が入ってもぶれずに魅力的な人、飲み方がかっこいい人は、同性・異性を問わず人を惹きつけます。同性から慕われる人は異性にも好印象を与えるので、セクハラで相手の関心を得ようとじたばたするより、かっこよく飲む習慣を身につけたほうが絶対にモテるようになると思いますよ。<取材・文/日刊SPA!取材班>

【富永喜代】
痛みで苦しまない人生を医学で導く「痛み改善ドクター」。愛媛県松山市にて富永ペインクリニックを開院。性の悩み専門の性交痛外来を開設し、全国から8000人以上がオンライン診断を受ける。医療×ITで人生100年時代を豊かにするデジタルドクターである。10万部のベストセラーとなった処女作『こりトレ』(文藝春秋)をはじめ、これまで著書累計95万部。YouTubeチャンネル『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』は、中高年の性事情に特化した内容で登録者数24万人。SNS総フォロワー数は38万人。日本最大級のオンラインセックスコミュニティ(会員数1.5万人)『富永喜代の秘密の部屋』を主宰。

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