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<漫画>現役グラドルがパパ活の“買う側”に覚えた違和感。「買うあなたも当事者なんじゃないですか」

日刊SPA! / 2024年6月4日 15時53分

◆「1人1万」…回転率を上げることを重視するケースも

――今すぐお金がほしい人、月のお小遣いが多少増えればいい人、事情によってリスク度も変わってきそうです。

渡辺:パパ活とは違いますけど、“立ちんぼ”をしている子で、1人1万で回転率を上げて、一日10人で10万円みたいなことを言っていて、「病気は怖くないのかな……」とか思ったりします。

――ちなみに、パパ活の形態は食事や買い物、性行為が一般的なんでしょうか。

渡辺:そうですね。ただ、「SM専門のパパ活」っていうのもあるみたいなんですね。SなパパとMの女の子、MのパパとSな女の子、性癖同士でマッチングさせるという。それ自体は、「交際クラブ」という、男女ともに審査が必要な、パパ活とは形態が違うところに所属する必要があります。

◆「他人事」のように話す“パパ”達

――先ほど、パパ側の人も会っていると話していましたが、どういう人が多いんですか。

渡辺:私が会ったのはすごい普通というか、むしろちゃんとされてた方でしたね。ビシッとスーツを着ていて、外資系企業に勤めていると言っていました。アプリに登録している理由としては、「若い女の子と話がしたい」と。職場が男性ばかりで若い人もいなくて、でも結婚していて、奥さんも子供もいて、自由に遊べなくて癒やしがほしい……みたいなところが動機でしたね。ただ、話を聞いていて、違和感を覚えることがあって。

――「違和感」とは?

渡辺:どこか「他人ごと」みたいに話すんですよね。「いやあ、今時の子は大変だよね」というように。いつの時代も、売春の問題がメディアで報じられるとき、売る側、女性のほうだけがクローズアップされてるのは非対称性を感じるというか、男性側に何の責任もないのかって言ったら、そうじゃない。「買うあなたも当事者なんじゃないですか」って思っちゃうんですよね。

――この話題自体、すでにカジュアルになりすぎているんでしょうね。

渡辺:以前は「援助交際」という名前で、アングラな印象はあったんですけどね。『スワイプ』に関しては、 私自身、「これらは全てフィクションです」っていう前提で打ち出しているので、この漫画を通じて何か社会に訴えたいことがあるわけではありません。でも、このセンシティブな題材を、エンタメとして消費するだけになってしまうのは良くないということも理解しています。漫画とは別に、社会問題としての「パパ活」について、自分自身がもっと考えを深めていかなくてはと思っています。

<取材・文/東田俊介>

【東田俊介】
大学を卒業後、土方、地図会社、大手ベンチャー、外資など振り幅広く経験。超得意分野はエンタメ

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