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ナイキ、ニューバランスのスニーカーが突如壊れる「加水分解」。対策は?

日刊SPA! / 2024年6月5日 15時52分

これらのシリーズは例外もありますが、ちゃんと履かないと数年で加水分解します。エアマックスもエアジョーダンもモデルによっては高値がついていて、履くのがもったいなくなる気持ちはわかりますが、履かないとさらにもったいないことになります。ナイキは「エア」自体もウレタンのカプセルでできているので、これも加水分解します。透明だったエアが気づいたらだんだん曇ってきたと感じたら要注意。加水分解の一歩手前なので、遠出の旅行などには履かないようにしましょう。

ちなみに競技用やアウトドア系の最新モデルではウレタンはほとんど使われていません。「エア」はひと昔前の技術で、今の素材はウレタンよりはるかに軽く、弾力があって耐久性も高い素材が使われているので、加水分解はほぼ起こらないからです。

◆アメリカ&イングランド製のNBも危険度が高い

次にスニーカーマニアの間で恐れられているのがニューバランス。ポイントはいくつかありますが、一番わかりやすいのは、高価な「アメリカ製・イングランド製」。これらのシリーズの底はほぼ100%ウレタン素材なので、残念ながら履かないと加水分解します。アメリカやヨーロッパは日本に比べて乾燥しているので、使用期間が同じであっても加水分解しづらい。ひきかえ日本は湿度が高いうえに、海外モデルは往々にしてコレクションとして取引されるので、ショップで眠っている時間が長く、自宅で長期保存される方がほとんどで、悲劇に遭遇する方が後を絶ちません。

これもとにかく「履く」ことで、加水分解を遅らせることは可能。真空パックで空気にさらさない方法もありますが、それはあくまでコレクターの話です。筆者は10足以上アメリカ製・イギリス製のNBを履いてきましたが、アッパーが先にダメにはなることはあっても、ソールの加水分解は起こしたことがありません。どれも履き倒すことで平均7~8年はもっていました。

アジア製の廉価版モデルであっても冒頭の「574」は要注意。履かずにいると3年、ヘビーユーズしても5~6年で加水分解します。加水分解は、接着剤が効かないので原則、修理はできません。靴底全体を取りかえるオールソールという方法はありますが、両足で1万円以上かかり、履き心地もオリジナルとまったく違ってくるので、あまりおすすめはできません。

廉価版の場合、かなりわかりやすい見分け方があります。カカト当たりのミッドソールに「C-CAP」(EVAという発泡スポンジ製)と書いてあればセーフ、「ENCAP」と書いていたらウレタンが使われています。

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