和風のメロンパン?群馬県民しか知らない謎フード「バンズパン」の“正体”とは
日刊SPA! / 2024年6月9日 8時51分
![和風のメロンパン?群馬県民しか知らない謎フード「バンズパン」の“正体”とは](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/spa/spa_20240609_02005482_0-small.jpg)
バンズパン(群馬フードサービス画像提供)
群馬県高崎市を中心に食べられているという「バンズパン」というソウルフードをご存知だろうか。一般的に「バンズ」と聞くと、ハンバーガーなどを挟むバーガーバンズをイメージするが、こちらの見た目や味はまったく異なる。事情を知らない群馬県民が「バンズパンって美味しいよね」と他県民に話して恥をかくことは“群馬あるある”のひとつだ。
そんなバンズパンが、大手コンビニチェーンのセブンイレブンで今年3月にエリア限定で発売されていた(現在は終売)。いったいバンズパンとはどんなパンで、なぜ群馬県の一部の地域のみで広がったのか。関係者たちに話を聞いた。
◆甘食のような「和風メロンパン」
見た目はバンズというより、メロンパンに近い丸い形をしているバンズパン。そもそもどんな味わいなのか。まずは、群馬県高崎市に本社を構えるパン業者の江木食品工業株式会社の相川賀保さんに話を聞いた。
「パンズパンは、甘食のようなビス生地(ビスケット生地のこと)の和風メロンパンです。アンパンやクリームパンといった菓子パンや他の惣菜パンと違い、日持ちし、けれど甘く食べられ、どこか懐かしい仕上がりのパンといった感じでしょうか。その要因は、材料にどちらかといえば製パンではなく和菓子に使われるような、水あめや重曹といった材料を利用していることにあると思います。ベーキングパウダーではなく、あくまでも重曹のサク味が、一定の世代には郷愁を感じさせる味わいになっているのではないでしょうか」
見た目や雰囲気は、大手パンメーカーの山崎製パンが製造している、クッキー生地をかけて焼き上げるパン「スイートブール」に近いそうだ。ただし、その製造は一般的なパンより難しく、かなりの技術を必要とするらしい。
◆松浦パンの創業者である故・松浦福三郎氏
では、肝心のバンズパンの歴史はどうなっているだろうか。給食用パンの提供やパンの製造販売を行う群馬フードサービス株式会社の小林孝行氏に取材した。すると「はっきりとしたことはわかりません」と前置きしながらも次のように教えてくれた。
「いつ誰に聞いたかも定かではありませんが、前橋に今もある『アジアパン』の方が昔、松浦パンの創業者である故・松浦福三郎氏に『前橋と高崎で商圏が重ならないから』と、アジアパンで作っている“たまごパン”のレシピを教え、それが名前を変えてバンズパンになったと聞いたことがあります」
ここに出てきた松浦パンとは、群馬フードサービスの前身である群馬パンセンターの筆頭株主であり、バンズパン発祥のお店のひとつとされる。群馬パンセンターも、県内で学校給食の製造・納入業者であった松浦パンや原田(現在のガトーフェスタハラダ)などの5社が、学校給食専門工場を作り事業の効率化を図ろうと1967年に創業したのだった。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
警報級の大雨は避けられたが・・・ 広島県内でも雨の影響
広島テレビ ニュース / 2024年6月28日 19時6分
-
【ホテルオークラ京都】渋沢栄一にスポットをあてたメニュー『ネギベーゼ』を富岡市の学校給食で提供
PR TIMES / 2024年6月27日 11時45分
-
“世界初”こんにゃくビール、群馬で販売開始 ぬるくなると…
毎日新聞 / 2024年6月24日 19時56分
-
さいたまに全国名店バーガーが集結するハンバーガーの祭典! 事前入場・プレミアムエリアのチケット受付中「JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP 2024」
PR TIMES / 2024年6月14日 17時15分
-
旬のメロンとホットなスパイシーフードが登場「夏のおいしい北海道展」
PR TIMES / 2024年6月12日 12時15分
ランキング
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)