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辞めていく銀行員に共通する退職理由3選。上司から「どうせ旦那の稼ぎがあるだろう?」

日刊SPA! / 2024年6月10日 8時51分

会議は絶対にリモートじゃなく対面で、というこだわりも上司にはあったそうだ。

「そもそも家から支店までは、片道90分近くかかるんですよ。上の子は小学校で、下の子は保育園。それぞれお迎えの場所も違うので、移動時間はなるべく減らしたいんです」

そのことを上司に話したら「移動時間中に業界研究をすれば良いだろう。有効活用しろよ」と言われたそうだ。

「上司にもお子さんはいますが、奥さんは専業主婦。子育てをしたことがないから、分からないんでしょうね」

他にも電子で申請できるものも紙で印刷して提出、というペーパーレス時代に逆行するようなこだわりもあるとのこと。しかしBさんが最もうんざりさせられたのは、別の要因だった。

◆「どうせ旦那の稼ぎがあるだろう」と人事部へ推薦されず

入社10年目だが、Bさんの役職は平社員のまま。二度の産休・育休を取得しているから仕方ないと思いつつも、やはり思うところはあるらしい。

「役付者になりたいと上司に話したら、『でも、Bさんはどうせ旦那の稼ぎがあるだろう? 俺なんて一馬力だぞ』と言われました。話していくうちに、女性だから出世しなくても良いと思われていることが分かったんです」

昇格には上司から人事部への推薦がマストだ。Bさんが今の上司の元で働いていても、いつまでも上に行けないことは明らかだった。

Bさんは銀行を退職して、大学院に入った。年齢的にマネジメント経験がないと転職は難しかったとのことで、専門資格を身につけようと奮闘中だ。

◆③家を買った直後に、地方転勤を命じられた

今でこそ「同意なき転勤はさせない」という風潮に変わりつつあるが、昔は忠誠心を試すために、ここぞというタイミングで地方転勤を命ずることも多かった。

入社15年目で銀行を去ったCさんは、地方転勤を理由に銀行を去ったうちの一人だ。

「一ヵ店目は関西、二ヵ店目は九州でした。僕は東京出身で、東京の大学を出たので、全く縁もゆかりもない土地です。九州で奥さんと出会って、そのまま結婚したので、それは良かったんですけどね」

彼は三ヵ店目でやっと東京に戻って代理に昇格し、都内にマイホームを購入した。子どもが生まれて保育園も決まっていた。しかしその矢先に東北配属の辞令が出たのだった。

「奥さんは『いい加減にして!私も働きたいのに、これじゃどこでも働けないじゃない!』と怒っていました。九州から東京に来る時に、仕事はやめてもらっていましたから」

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