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小学校校長が“9歳女児”に恋愛感情を…。元教員の性犯罪裁判で起きた“異様な光景”の正体

日刊SPA! / 2024年6月13日 15時52分

「子供想い」の行動が悪の方向へ進んでしまったようで、Aは「とんでもない事をしてしまって、申し訳ないと思っています。決して、してはならない事をしてしまいました」と謝意を述べ、謝罪文を書いたことや示談を求めたことも明かした。

 また犯行時に妻と同居していたAに、弁護人は「今回の件について妻はどう言っていた?」という質問をしたところ、涙ながらに「妻からは同居は拒否されていません」と述べ、今後教職への復帰の意向はないと胸の内を語ったという。

◆他の児童へ好意を抱いたことはあったのか

 次に検察側からも質問が行われた。検察側から「犯行をしないようにするには、どうすれば良かった?」という質問に、「他の子供と同じように外で遊んだりすれば良かったと思っています。自分の気持ちが高まって、このようになってしまいました」と後悔の念を述べたとのこと。もっとも、長い教職生活の中で他にも児童へ好意を抱いたことはあるかという問いには、Aは「今回が初めてです」と終始否定したという。

 そして4月下旬の第3回公判で、検察側は懲役2年を求刑。5月24日の判決公判では、懲役1年6ヶ月執行猶予3年が言い渡された。

 倉知裁判官は、「被害児童の今後の心身の発育に影響を与えることも強く懸念される」と指摘し刑事責任は重大としつつも、反省の態度を示していることや、すでに懲戒免職処分を受けていることなどを考慮して執行猶予付きの判決とした。

◆「傍聴席問題」について

 この裁判では、第1回公判から判決まで、約50席の中規模の法廷が使用されていたが、それでも常に満席状態。もっとも、「性犯罪」の裁判で開廷前から傍聴希望者が殺到して、傍聴席が満席となってしまうことは珍しくない。

 筆者が通う東京地裁でも、性犯罪裁判は開廷前から傍聴希望者で列を作っていることが当たり前なのだ。著名人の裁判や有名事件では抽選式の「傍聴券」が交付されるが、今回のような一般事件のほとんどは「先着順」となり、傍聴希望者は法廷前で開廷まで並んでなければいけない。

 だが、今回の裁判の法廷前は、裁判所に足しげく通う傍聴人でも感じる「異様さ」があったとのこと。裁判記事を執筆しているフリーライターB氏は、偶然にもこの法廷前を通り過ぎてある確信を持ったという。当時の様子について、筆者の取材に対してこう語った。

「2月下旬の第1回公判では、1時間以上前から法廷前に列ができていました。開廷50分前には定員超過となってしまい、傍聴席に座れないのを分かっていながら誰一人として列から離れようとしませんでした。また、全員がスーツ姿で、一言も会話せず、関係者同士で挨拶する光景もありませんでした」

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