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「東京を衰退させる気か」は見当違いの指摘。石丸伸二氏が明かす、安芸高田市長を辞職して都知事選に出馬するワケ

日刊SPA! / 2024年6月15日 8時49分

◆東京と地方の発展を「アウフヘーベン」する

 これまでの構造において、東京と地方の発展は相反してきました。しかし、発想を変えれば、両立は不可能ではありません。小池都知事の言葉を借りると「アウフヘーベン」できる。つまり対立する2つの概念を高次元で統合・発展させることは可能なのです。多くの課題の原因となっている過密を根本から解消するには、地方の発展が欠かせないという事実にそろそろ気づくべきです。

 その際には、財政を消費的ではなく投資的に使う意識が重要でしょう。いつもの苦言のようになってしまいますが、都庁舎をキャンバスにしたプロジェクションマッピング、皆さんは必要だと思いますか? 予算は9億5000万円にもなります。8兆円を超える都の年間予算からすれば微々たるものかもしれませんが、これは安芸高田市なら9年分の給食無償化予算に相当する金額です。あくまで一例ですが、あらゆる施策を徹底的に見直し、経済の地力が高まるような未来への投資に振り向けていくべきと考えます。

 今回の都知事選を契機に、都民には改めて都政に対する関心を深めていただきたい。1995年に都知事になった青島幸男さん以降、約30年にわたって“東京の顔”を作家や学者ばかりが務めてきたことをご存じでしょうか? 東京をどのように発展させるかという政策論ではなく、「人気がある」「有名だから」という理由で都知事が選ばれてきた面は否めません。もうそろそろ中身で判断しましょう。

 私自身も都知事選を通じて選択したいことがあります。それは今後歩むべき道です。私は今回、投票率を一つの指標とします。安芸高田市長として、市民の意識を政治に向けることが政治再建の要だと考えてきたからです。その目標は4年でほぼ達成できました。そんな私が炎上覚悟で出馬して、これまでと同様ガチンコの政策論争を行い、SNSを通じて拡散してもらう――。自分のできることをすべてやってみる。それでも都知事選の投票率が上がらないようであれば、その時は政治以外の道を人生の選択肢に入れようと思います。

 私は自分の人生を懸けて戦います。皆さんも自分たちの力で東京を、そして日本を動かしていきましょう。

構成/吉岡 俊 撮影/初沢亜利

※週刊SPA!6月4日号より

【石丸伸二】
1982年8月、安芸高田市生まれ。三菱UFJ銀行を経て’20年に安芸高田市長に。市議会との衝突が話題を呼び、Xフォロワー数は40万人超、市公式YouTube登録者数は全国トップの25万人。趣味はトライアスロン

―[ワケあって炎上中]―

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