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高所得層が「子供を東大生にするために読ませていた本」とは?”世界に関心を向ける”ための3冊

日刊SPA! / 2024年6月16日 15時54分

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―[貧困東大生・布施川天馬]―

 東大生の出身家庭の半数近くは世帯年収950万円以上。これは全国の平均年収である545.7万円(2022年発表 厚生労働省『国民生活基礎調査の概況』より)を大きく上回る数字です。
 ちなみに、東大生を輩出するような家庭は世帯主が40代~50代の可能性が高く、所得が高くなることも予想されますね。そこで調べてみたところ、厚生労働省「2022(令和4)年国民生活基礎調査の概要」によれば、世帯主が50代の家庭の所得は平均740万程度でした。やはり、東大生の大半は「裕福な家庭」出身だとしてよさそうです。

 では、「裕福」な家庭で育てられた東大生たちは、どのような暮らしをしてきたのでしょうか? 今回は、幼少期の彼らがどのような本を読まされてきたのか、東大生30人にインタビューした意見をまとめてみました。

◆〇伝記(『日本の偉人100』など)

 意見として多かったのが「伝記」でした。東大生は通り一遍の伝記を幼少期に読んでいる印象があります。「エジソン」や「ナイチンゲール」など有名どころの名前がちらほら出ましたが、具体的に誰というわけではなく、『日本の偉人100』などのまとめられた本を読んでいたそうです。

 私も、ナイチンゲールとエジソン、ノーベルの伝記は読んだ覚えがあります。私が読んだのはマンガ版でしたが、それだけによく頭にエピソードが入ってきました。「コミック版 世界の伝記」など、偉人に関する本はさまざまな角度から掘り下げられた出版物があるので、文字媒体が苦手ならば、マンガから入るのも一つの道でしょう。

 伝記とは少し離れますが、裕福な家庭、もしくは頭のいい子の家庭には、地球儀があるという意見もありました。伝記を読むのが重要なのではなく、小さなころから世界への興味を育むことが大事なのかもしれません。

◆〇『ファーブル昆虫記』

 次に多く名前が挙がったのが『ファーブル昆虫記』。「フンコロガシが糞を転がすのはなぜ?」「カリバチはどうして狩りをするの?」「カミキリムシはなぜ葉に穴をあけてトンネルを作るの?」など、さまざまな昆虫の不思議にファーブルが迫ります。

 その読みやすさが特徴的。「伝記というよりも、小説のように読み物感覚で楽しめる」という意見もありました。特に理系学生からの支持が厚く、ある人は「自分の理系への探究心のきっかけとなった」と語ります。

 理系チックな本というと、ブルーバックスシリーズなど、少し固めの本が多い中で、本書はマンガ版も刊行されているなど、比較的入りやすい入り口を作ってくれているといえるでしょう。子どもの好奇心を育んでくれる一冊です。

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