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「リーゼント」を貫く40歳男性の知られざる日常生活。「ケンカを売られたことは一度もない」

日刊SPA! / 2024年6月18日 8時52分

◆ヤンキーに憧れていたわけではない

矢板氏がリーゼントに興味を持ったきっかけは『ジョジョの奇妙な冒険』『魁!!男塾』『ろくでなしBLUES』など、漫画のキャラクターに触発されてのことだったという。

「ヤンキーに憧れたわけではありません。あくまで守るもののために戦ったり、信念を貫くキャラクターたちへの憧れです。リーゼントは彼らの男らしさの象徴というイメージで、自分もそうなりたくてリーゼントを始めようと思いました」

まさに『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の主人公・東方仗助のようなエピソードである。しかし、インターネットが普及していなかったこともあり、中学生だった矢板氏にリーゼントの作り方を調べる術はほとんど皆無だった。

「漫画を参考に作ることからはじめ、映画『ビー・バップ・ハイスクール』のパンフレットをブックオフで見つけて、その写真を見ながら試行錯誤。それまで整髪料もつけたことがなかったので、何を買っていいかわからなくて。いざ買ったものがいまいちでも、当時は中学生だったので、すぐには買い替えられず……。使い切るまではその整髪料で悪戦苦闘していました」

◆衝撃だった「氣志團のデビュー」

リーゼントにまつわる“革命”が起きたのが、矢板氏が高校2年生だった2001年。ある新聞記事を見て、全身に電流が走った。

「氣志團のデビューを伝える記事でした。『理想のリーゼントをやっている人たちがいる!』と衝撃を受け、彼らにのめり込んでいきました。そこでわかったのが、『僕の理想のリーゼントはパーマをあてないと無理』ということ。さっそく、パーマをかけてリーゼントを作ってみると、案の定理想の形にグッと近づきました。この出来事を経て、高校3年を『リーゼント元年』と自分のなかで制定したんです。ここから僕のリーゼント人生がスタートしたと思っています」

不良の髪型としてのイメージが強いリーゼント。学校や親から注意されることはなかったのだろうか。

「僕は不良ではなく、むしろ準特待生だったくらい授業も真面目に聞いていたので、学校では黙認されていました。リーゼントを始める前までは、寝癖がついたままのボサボサな頭で学校に行ってたんですよ。だから、リーゼントをはじめてから母親は『やっとヒロシ(矢板氏の本名)がクシを持つようになった』とむしろ歓迎していましたね(笑)」

◆2024年、ついにリーゼントを本業に

普段は、ビジネスホテルの清掃責任者、そして渋谷ハンズの木材工房でアルバイトして生計を立てているという矢板氏。もちろん、仕事中もリーゼント姿だという。

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