1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

「筋トレを一切せず」 アームレスリング日本王者に。“最強の腕”を作った“最高の環境”

日刊SPA! / 2024年6月21日 8時52分

さて、“日本最強の腕”ともなれば、圧倒的な太さも納得。一体どんな筋トレで研鑽を積んでいるのだろうか。

「実は私、筋トレを一切しないんですよ。アームレスリングのトレーニングもイメトレと実践をひたすらやるだけです」

◆石材店での仕事がトレーニングになっていた

では、どのように鍛えているのか。普段の生活にその秘密があった。宍戸さんが2年前から働いているのは、福島県内の石材店だ。

「アームレスリングで知り合った人が石材店の経営者で。転職を考えた時期に人を募集していると聞き、採用してもらいました。志望動機は『仕事がトレーニングに直結する』と思ったからです(笑)」

石材店であれば、通常業務がトレーニングになると考えたのだ。実際の仕事内容を聞くと、かなりハードな肉体労働のようである。

「5〜6キロはあるハンマーを振り回すことも多く、まず手首が鍛えられますね。そして、重たい墓石を扱うので腕や背中と行ったアームレスリングに必要な筋肉がつきますね。石の重さは、持ち上げるもので80〜90キロくらい、横になっているものを起こすのであれば200キロくらいです」

◆一般人に勝負を挑まれることが多々ある

こうして、日々働きながら屈強な肉体を手に入れた。その肉体は街中でもかなり目立つようだ。

「居酒屋で飲んでいると、だいたい『何かスポーツやってるの?』と声をかけられます。『アームレスリングやってます』と答えると、ほぼ100%『1回やってみよう』という流れに……」

アームレスリング日本最強の男に、たまたま隣で飲んでいた一般人が敵うはずはない。全勝かと思いきや、プロならではの配慮が存在していた。

「勝つことはないですよ。ちゃんとやろうとすると、相手が怪我してしまうので(笑)。ひどい時は、骨が折れてしまうこともあるので、ただ勝負を受けるだけです」

◆世界大会で「パワーの差を感じた」

日本では敵なしとなれば次は世界。2023年、日本代表として初めて海外での世界大会に出場した。その結果は「右が9位」で「左が10位」だ。

「実は、両手でもエントリーできるんです。私も普段は右だけのエントリーが多いんですけど、初めての世界大会だったので雰囲気などもしっかり経験したくて。左のほうは全く練習してなかったんですが、両手でエントリーしてみました」

右で世界9位はもちろんすごいものの、全く練習していない左でも10位とは……。まさに天賦の才能というべきかもしれない。ただ、現状に胡坐をかくつもりはない。この大会を経て、世界との大きな壁を感じ、決意したことがあった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください