「課長を出せ!」取引先の女性が怒り狂った“まさかの理由”にあ然。やんわり指摘した結果…
日刊SPA! / 2024年6月26日 8時52分
![「課長を出せ!」取引先の女性が怒り狂った“まさかの理由”にあ然。やんわり指摘した結果…](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/spa/spa_20240626_02010802_0-small.jpg)
※写真はイメージです
顧客が企業に対して理不尽なクレームや言動をする「カスハラ」(カスタマーハラスメント)。最近でこそ問題視されるようになってきたが、今に始まった話ではない。
筆者(綾部まと)はメガバンクの営業店で8年間勤務し、多くの顧客や取引先を見てきた。その中には人格的に優れた者もいたが、法律違反すれすれの迷惑行為を繰り返す者もいた。
今回はそれらの経験から、銀行の迷惑客たちによるカスハラのエピソードをご紹介する。
◆①女性新人を嫌う取引先のいやがらせ
都内の支店に配属にされた女性行員のAさんは、法人営業をしていく中で、ある取引先に頭を悩ませていた。
「経理の中には若手銀行員を困らせてストレスを解消する人がいると、先輩から聞いてはいました。最悪なことに、私の取引先がまさにそれでした」
その取引先にはベテランの経理女性がいて、銀行の取引は全て彼女が取り仕切っていたという。彼女はAさんが訪問するたびに「女性らしさが足りない」「何も言わなくても私の気持ちを察しなさい」と長時間にわたってネチネチと小言を言ってきたらしい。
「なるべく行きたくないんですが、私の取引先の中で大口の外為先(外国為替の取引が行われる先)はそこだけだったんです。だから取引を切るわけにはいけませんでした。他の人に担当変更しても、外為の営業目標がしんどくなるだけですしね」
その経理に決定権はないものの、社長とのアポイントは全て彼女が取り仕切っていたようだ。だからAさんは粛々と対応していたのだが、支店に経理から「課長を出せ!」と、一本の怒りの電話が入った。
◆課長に謝罪させる
「その電話はクレームでした。私が返却した外貨預金の通帳に、残高が印字されていなかったみたいです。すぐに通帳を取りに来て、店で記帳をして返して欲しいとのことでした」
Aさんが通帳を返却したのは、外貨預金の入金後。入金の際、実は銀行側には記帳をする義務はない。親切でやっている行員もいるが、店が混んでいると記帳は省かれることが多い。ネットバンキングで残高は確認できるからだ。
記帳がされていないのは、今回が初めてではないらしい。Aさんの前任者も、特に入金後に記帳はしていなかったとのことだった。しかし経理があまりに怒っていたため、Aさんと課長は午後の予定を変更して急遽、謝罪に向かったそうだ。
「課長が記帳は本来必要ないと説明しても、経理は事故だと主張して聞く耳を持ちません。私のことを『気遣いができないから人として失格』『二度と来ないで欲しいけど、取引があるから仕方ない』と言うばかりで、話にならないんです」
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
静岡経済の発展のために取り組む「金融経済教育」、地域とともに成長する静岡銀行の思いに迫る
Finasee / 2024年6月28日 16時0分
-
カスハラ客の7割が男性との調査も。70代父の迷惑クレーム行為に「娘は怖くて泣き始めて…」
オールアバウト / 2024年6月21日 22時5分
-
東大を出たのにすぐに辞めた新入社員「東大合格を目標に人生を送ってきたから」
日刊SPA! / 2024年6月14日 8時52分
-
辞めていく銀行員に共通する退職理由3選。上司から「どうせ旦那の稼ぎがあるだろう?」
日刊SPA! / 2024年6月10日 8時51分
-
「保育園までのバス代を不正に申請」本当にあった銀行の内部告発
日刊SPA! / 2024年6月3日 8時53分
ランキング
-
1すき家、7月から“大人気商品”の復活が話題に 「この時期が来たか」「年中食いたい」
Sirabee / 2024年6月29日 4時0分
-
2「モノ屋敷の実家を片付け」嫌がる母と攻防の顛末 「絶対に捨てられない母」をどう説得したのか
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 13時0分
-
3朝ドラ「虎に翼」後半戦がますます面白くなる根拠 「パイオニアとしての成功物語」からどう変わる?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 11時0分
-
4まもなく上場「タイミー」やって見えた本質的課題 ガチの隙間時間ではできず、微妙に使い勝手に難?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 12時0分
-
5年金不安、シニア破綻は他人事ではない「老後ビンボー」を防ぐ《50代からのマネーの心得》
週刊女性PRIME / 2024年6月29日 7時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)