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みなみかわの“元相方”が語る、芸人からADになった理由「人生の仕切り直し、後悔はない」

日刊SPA! / 2024年6月29日 8時51分

◆「ADをやめたら、先輩・後輩に合わせる顔がなくなる」

――睡眠時間が少ないこと以外に苦労したことはありますか?

吉田:パソコンとまわりへの気遣いですかね。僕、パソコンは両手の人差し指で打つところからはじめたんで、ここはめちゃくちゃ苦労しました。

 まわりへの気遣いも大変でしたね。芸人は気遣いが苦手な人も多いですし、それが個性になる場合もあります。コンビでいうと、みなみかわのほうが気遣いの人間で、僕はそういうことを気にしないタイプでした。ADになってからは、人の行動をよく見て、先回りできるように意識するようになりました。

 反対に、まわりの人たちが苦労しただろうなと思うのが、年齢差から来るコミュニケーションでしょうか。そもそもこの業界は新卒がAD、20代半ばがチーフADという世界なんで、39歳のADというのが、まずありえません。僕は芸人になったのも遅かったですし、まわりに年下の先輩もたくさんいたので、15歳年下のチーフADも先輩と思えたんですが、やっぱり普通の人にとっては、なかなか難しいですよね(苦笑)。

――2年半のAD 、よく持ちましたね……!

吉田:自分でも不思議です。でも、「制作になる」といって芸人をやめたのに、1年も経たずに制作もやめたら、もう誰とも顔を合わせられないだろうと思っていました。今やめたら、お世話になった先輩や慕ってくれた後輩達と一生会えないだろうなと。電話がかかってきても、取れないだろうなと思ったんです。

 あと、入社した時に社長に言われた、「ADでは芸人の経験は活かせないけど、数年後に役職が変わったら絶対に活かせる時が来る」という言葉も効いていたのかもしれません。AD・チーフADを経験して、一通り仕事もできるようになった時に、社長の計らいで「ディレクターかAPかどちらか選べ」と言われました。今はAPをしています。

◆芸人の経験が活きるAPという仕事

――APの仕事内容を教えてください。

吉田:APという役職は、業界的には最後にできた役職らしいです。アシスタントプロデューサーの略で、ザックリいうと制作現場の全体的なサポート役です。具体的には、コンプラや著作権の確認、進行管理、予算管理、出演者対応、場合によってはタレントの出演交渉もやります。あと、ロケの時の出演者のケアとか。

 昔、一緒にライブに出ていた芸人たちが、今ではテレビで活躍しているんで、ロケ現場で会うと「吉田さんか、よかった。気使わんでええし」とか言ってくれるのは嬉しいですね。

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