1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

50代以上の投資初心者が「絶対にやってはいけない資産運用」

日刊SPA! / 2024年6月30日 8時49分

50代以上の投資初心者が「絶対にやってはいけない資産運用」

 度重なる値上げに加えて、5月以降は政府補助金の減額に伴い電気・ガス料金も上昇する。現金給与の総額は増えたものの、物価上昇に追いつかず、日々の暮らしや将来に不安を抱えている読者は多いだろう。老後を安心して迎えられるように、50~60代がやってはいけない資産運用を専門家に聞いた。
◆50代以上で資産運用に失敗すると致命傷になる

 YouTubeチャンネル「鳥海翔の騙されない金融学」で、資産運用や保険、社会保障制度などの解説を行う鳥海翔氏。50代以上が行う資産運用に関して鳥海氏は、「50代以降の失敗は致命的になる場合がある」と警鐘を鳴らす。

「そもそも。毎月50万円の収入を得ている人は50万円の生活をしています。でも、役職定年や定年による再雇用などで、50代以降は収入が下がり始めます。たとえば、収入が毎月40万円になったとしても、いきなり40万円の生活にはできません。なんとか頑張ってできるだけお金を減らさずに、質の下がらない生活をしようとしますが、この時点でかなりストレスになる。

 40万円の収入を維持できるわけはないので、40万円の生活は35万円、30万円と少しずつ下がっていきます。そこで焦って投資に手を出すと、失敗してしまう可能性が高い。今持っているお金が2000万円だとすると、3000万円、4000万円に増やさなければいけないのに、半分の1000万円に減らしてしまうと致命傷になってしまう」

◆50代・60代がやってはいけない資産運用とは?

 鳥海氏は、50代・60代がやってはいけない資産運用として、以下の3つを挙げてくれた。

①ビビッて少額しか投資しない
②行き当たりばったりで投資する
③他人に言われるがまま投資する

 まずは「①ビビッて少額しか投資しない」について。鳥海氏は「残りの人生が長い可能性もあるので、失敗を恐れすぎてもいけない」と指摘する。

「人生100歳と考えると、50歳から50年、60歳からでも40年もある。長い老後の生活を考慮すると、2000万円の資産だったら、3000万円、4000万円にすることを考えなくてはいけません。少額投資で2000万円を2010万円とか、2050万円に増やしても意味がない。少なくとも2500万円、3000万円にしないと安心できません。

 つまり、運用する額はある程度多くないと効果的ではありません。2000万円資金があるのに、不安だからといって、100万円運用させて10%のリターンを得たとしても、10万円しか増えない。でも、1000万円運用したら100万円増えますよね。運用できる資金に対して、いくら投資してどのくらいのリターンを得るのか、このバランスが重要になります」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください