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家の中を清潔にするだけでは不十分?ゴキブリの侵入を防ぐ秘訣を“フマキラー虫博士”に聞く

日刊SPA! / 2024年7月5日 8時52分

「スーパートコジラミとは、もともといたトコジラミという種類が、薬剤に対する抵抗性を獲得したものです。侵入経路は海外になりますが、日本にいたトコジラミも絶滅したわけではありません。ほとんど見かけなくなり、かなり稀になりましたが現存しています。薬剤に対する抵抗性を獲得したトコジラミは、すでに国内でも繁殖しています。厄介なのが、家に連れ帰っていても、かなり増えるまで気づかないことです」

 かなり増えるまで気づかない理由は、日本人がこれまで、トコジラミに刺されていないことが理由だという。「トコジラミが血を吸うときに痒みが出るのですが、はじめてだとかゆくなりません。2~3回吸血されてはじめて、かゆくなる」のだという。

「かゆみはアレルギー反応によるもので、これまでトコジラミに刺されたことがない日本人はかゆみを感じるまでに時間がかかります。そのため、気づいたときにはトコジラミが相当繁殖しているという状態になるのです。布団やベッドマットの繊維に入り込んでいる場合は駆除が難しく、すべて処分して買い替えることになるでしょう。こうなるとすごく大変なので、自宅に連れ帰ってこない工夫や連れ帰ってきている可能性を考えて対処することが重要です」

◆トコジラミを持ち帰らず早期駆除する方法

 自宅で増えれば清掃業者を呼ぶ必要性もあるといわれるトコジラミ。かなり厄介な存在に感じるが、夜行性であることやベッドまわりに集まるといった習性を利用することで持ち帰ることを簡単に防ぎ、早期駆除ができるという。

「旅行先のホテルでは、ベッドまわりに荷物を置かないことです。トコジラミは夜行性なので、昼間は隠れています。夜になると血を吸いに現れるのですが、ベッドまわりに荷物を置いておくと、誤って荷物のなかに紛れ込んでしまう可能性があるのです」

 そのため、「トコジラミがベッドまわりに集まること、夜行性であるという習性を利用し、ホテルに着いたら荷物を浴室へ置き、朝まで電気を点けておきます。こうしておくと、荷物に紛れ込むリスクをかなり減らすことができるでしょう」とのこと。

「万が一のことを考え、帰宅後すぐに暗い浴室へ荷物を持って行くようにします。そのまましばらく置いておくと、夜行性のトコジラミが荷物から出てくるので、見つけたらすぐ、しっかりと殺虫剤で駆除するといいでしょう。このとき有効なのは、トコジラミに適用のある殺虫剤です」

◆旅行に持って行った衣類はすべて洗濯を

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