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今年の「伝説の新馬戦」の勝馬は? 衝撃のデビューを飾った注目の2歳馬たち

日刊SPA! / 2024年7月6日 8時30分

◆評判に違わぬ話題のキング/エリキング

 宝塚記念当日の新馬戦は関西の素質馬が集まる一戦。2017年のダノンプレミアムや2020年ダノンザキッドなどが後にG1で活躍しています。今年も評判馬が多く参戦してきましたが、制したのはエリキング。ウマ娘でおなじみの藤田晋オーナーがセレクトセールにて2億1,000万円で落札した話題の素質馬です。

 スタートこそ出遅れましたが、中団でレースを進めると4コーナーでは3番手まで押し上げる競馬。手応え十分に直線に突入すると、加速ラップを差し切っています。上がり3ハロンもメンバー最速タイを記録しており、2着サラコスティに1馬身半差をつける完勝でした。

 当日は降りしきる雨の中、重馬場で開催。そのため時計的には決して特筆すべきものはありませんが、ラップを見ると素質の片鱗を感じさせます。京都競馬場芝1800mで行われた2歳新馬戦において、レースの上がり1ハロン11.4秒以下+上がり3ハロン1位+2着と0.2秒差以上で勝利した馬は過去に17頭しか該当しません。

 その中からアドマイヤグルーヴ、ヴァーミリアン、キズナ、エピファネイア、マカヒキ、ジュエラー、ラヴズオンリーユーがG1を勝利しています。エリキングも話題に違わぬ活躍が期待できるでしょう。

 今回は特筆すべき5頭の注目馬を挙げましたが、冒頭にも書いた通り今年は例年以上にこの時期から高いパフォーマンスを見せている馬が多い印象です。来年のクラシック路線は牡馬、牝馬共にレベルの高いレースになるのではないかと個人的には感じています。これらの素質馬が今後のレースでどのような成長を見せるか、そして今後の新馬戦でこれらの馬を脅かす素質馬が出現するかどうかにも注目ですね!

文/安井涼太

【安井涼太】
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。

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