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中高年の”コネ入社”は地獄への入り口?入社後に「給料3割カット」「クズ幹部の尻ぬぐい」など悲惨な目に遭うことも

日刊SPA! / 2024年7月7日 8時52分

人材側からみた「コネ入社」のメリットは、なんといっても特別扱い・特別ルートである点だ。倍率や難易度が高い会社であれば、通常の応募よりも楽で確実に入社でき、内定までも早い。一方、デメリットは入社後に辞めにくく、選考中や内定の辞退もしにくい点だ。

もし、無理に辞めてしまった場合、つながりのある家族などにも迷惑がかかるかもしれない。また、能力以上の期待や、向いていない仕事を任されてしまうこともある。コネの噂から他の社員との溝が広がることもある。

企業側が「コネ入社」を進めるメリットは、素性の確かな人材を得られることや、辞めにくいこと、経営陣の血縁者などであれば、利害や価値観などが経営陣と近い人材を得られることにある。反対にデメリットには、他の社員との不公平感が士気に影響することや、選考を経ずに入社させてしまうことで、本来求める水準の能力や適性がない人材を入れてしまう可能性が挙げられる。

◆誘った人がダメ人間、入社を断ったら恫喝

「コネ入社」のメリット・デメリットを整理したが、デメリットどころかコネ入社した結果、散々な目にあった例を紹介しよう。私たちが支援したシニア求職者や、当社の社員の実体験をもとにまとめてみた。

例えば、昔から個人的に付き合いのあった人物に誘われて、その人物が幹部として働く会社に転職したという人がいた。

だが、誘ってきた幹部がとんでもない口だけのダメ人間だったことが、同じ職場になって初めてわかった。仕事は部下に任せきり。社長や他の幹部には適当なことを言いながら、業務時間中もスマホでゲームをしているだけだった。

当然、そんな幹部のコネで入社した人も、幹部の同類だと思われて他の社員からの風当たりはものすごかったとか。さらに、その人自身も仕事しない幹部の尻拭いに奔走させられる毎日。適当な嘘ばかり言う幹部のせいで、社長や他の幹部、部下の間に挟まれたコネ入社の人は窮地に立たされ、結局は辞めざるを得なくなったという。

コネ入社して悲惨な目に遭った話だけでなく、コネ入社を断って悲惨な目に遭った人もいる。

以前から取引のある会社から、数名の中堅や幹部社員によって誘われていた人は、そのうち、そこの社長からも勧誘のLINEが届くようになる。もともと付き合いがあったので無碍にできずにいたが、仕事内容や労働条件にまったく触れない勧誘に不信感を覚え、ある日、勇気を出してちゃんと断ったそうだ。

すると、それまで熱心に勧誘していた社長も社員も態度が急変。「せっかく誘った社長の顔に泥を塗った」「これまでどおりの活動がこの業界でできると思うな」「許されるとは思わないけど、とりあえず社長に土下座したら」など、強い言葉で恫喝されたという。幸い実力行使まではされることなく、徐々に沈静化して何も言ってこなくなり、別な会社に転職したことで完全に関係も切れたらしい。

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