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石丸伸二流、議論に勝つセオリー「利得のない議論には参加しません」

日刊SPA! / 2024年7月10日 8時45分

石丸伸二流、議論に勝つセオリー「利得のない議論には参加しません」

石丸伸二氏

 7月7日の東京都知事選で、165万票を獲得して2位に躍進した石丸伸二氏。選挙戦略やマスコミ対応などネット上では賛否がわかれ、一躍全国区となったが、その手腕は安芸高田市長時代から変わらない。その石丸流「思考法」を本人が明かす(以下、石丸氏の寄稿)。
◆2人目の副市長選任

「口喧嘩、強そうですね」

 登録者26万人の安芸高田市公式YouTubeチャンネルで定期的に行っている「あきたかたMeet−upオンライン」などで、たびたびこう言われます。市議会での答弁の様子から、視聴者はそう思われるようです。ただ、もちろん私は口喧嘩をしているつもりはありません(笑)。私が心がけているのは建設的な議論です。

 その議論には、私なりの勝利の方程式があります。その一例が、「根拠のある主張をする」、そして「利得がない議論はしない」です。

 私は議論をする前に、知識量で圧倒できるよう、できる限りの情報をインプットしておきます。それは、前職で為替アナリストとして年に50回以上も講演させてもらうなかで自然と身についた姿勢です。

 また、自分にとって利得のない議論には参加しません。例えば、道端でタバコの吸い殻をポイ捨てしようとしている人を発見したらどうしますか? 道徳的観点から注意する選択肢もありますが、注意しなくても個人として損も得もありません。仮に、美観を管理する立場なら注意すべきですが、トラブルに巻き込まれる可能性もあるだけに、慎重な対応が求められます。

 では、これまで炎上騒ぎになった安芸高田市の居眠り議員や恫喝騒動に関して、私が徹底的に議論したのはなぜか。

 まず、居眠り議員については、議会で寝ていることが明白で客観的証拠が揃っていました。加えて、政治の腐敗を象徴する行為を糾弾することで、政治再建に繋げるという利得もありました。

◆市職員の面接も経て選んだ副市長候補

 恫喝騒動では、議会側が「恫喝発言はない」と主張する一方で、「本人が威圧的な言動だと感じたら恫喝に当たる」という決定的な矛盾があった。

 ただ、今回取り上げる副市長選任案については「負けたんじゃないか?」と言われることがあります。

 安芸高田市では前市長が提出した条例改正案に基づき、’20年に2人目の副市長枠ができました。市議会も賛成し、私が市長に就任する前から2人目の副市長の人件費の予算計上も承認されていました。

 その枠を有効活用しようと考えた私は、富山県氷見市(’20年)と大阪府四條畷市(’19年)が行った副市長公募プロジェクトを参考にして’21年1月から大手転職サイトで公募を開始したのです。居眠り糾弾と恫喝騒動の影響もあってか、4000人以上の応募がありました。これは氷見や四條畷の倍以上の人数です。その書類選考を私自ら行ったうえで、安芸高田市職員によるリモート面接、そして私と副市長による最終面接を経て一人に絞り込ませてもらいました。

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