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1千万円「純金茶碗窃盗事件」の真相。32歳“自称イケメン”被告の「信じられない行動」が明らかに

日刊SPA! / 2024年7月12日 15時52分

 大金を手に入れた被告人は、犯行当日に「iPhone 15 Pro」と「Apple Watch」を購入。その後も、中古の「iPhone 7」や日用品など計41万円を使ったとのことだった。

◆「第二の被害者」は約500万円の損失

 実は、今回の公判で「第二の被害者」の存在が明らかとなった。A店が被告人から178万円で買い叩いた純金茶碗は、翌日には別の古物商のB店へと渡っていたという。

 B店の店員は、純金茶碗を入手した経緯についてこう供述していた。

「犯行日の14時頃、A店の店長から今回の茶碗の買取依頼を受けました。説明では、24金で重量は381グラムと聞いていました。翌日の午前中には茶碗が届き、重量が381グラムだったので486万円で購入しました」(B店の店員の供述調書から)

 今回の件について店員は、「まさか盗まれたモノだとは思わなかったです。約500万円の損失が出て困っています」と供述していた。

◆“犯行の稚拙さ”が目立つ結果に

 公判で犯行当日の行動が明らかになったことで、法律関係者や記者らは一様に首をひねる。筆者もその内の一人。なぜならば、被害額に似つかず一連の行動が場当たり的で稚拙さが多く目立つからだ。

 例えば、わざわざ店員や警備員などが配置され、防犯カメラもある中で白昼堂々犯行に及んだこと。犯行の瞬間が目撃されてもおかしくない状況下で大胆にも茶碗を盗み出し、さらには防犯カメラ映像を監視している職員がいる可能性も考慮していない。ましてや、再び会場内に入る。

 当然、事件が発覚したのは早かった。なんと、被告人が高島屋を退店する10分前には、店員の一人が茶碗がケースから忽然と消えていたことを発見したのだ。それどころではなく、店員は被告人を目撃していたというのだ。

「犯行当日の午前11時55分頃に、茶碗がケース内の台座に置かれていないことに気づき、事務所へ行きました。防犯カメラの映像を確認し、再度会場に戻ると犯人を見つけました。すぐに事務所へ知らせに行きましたが、会場に戻った時には既にいませんでした。その後、高島屋の中を探していたところ、店内の通路から犯人らしき人物が外を歩いているのを発見しましたが、すぐに近くにいったもののいませんでした」(店員の供述調書から)

 その他にも、被告人は逃走ルートをたどれてしまうのに、ICカードを利用して日本橋駅から被告人の自宅の最寄駅である江東区内の駅まで乗車し、さらに同区内の古物店で商品を転売している。案の定、犯行の2日後の13日には下車駅付近で警視庁の捜査員が被告人を発見。確保時の服装は、犯行時とほとんど一緒だったという。

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