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黒い高級車で「あおり運転」してきた“夜なのにサングラス”の男性が警察に捕まるまで

日刊SPA! / 2024年7月13日 8時53分

黒い高級車で「あおり運転」してきた“夜なのにサングラス”の男性が警察に捕まるまで

※写真はイメージです。

 ニュースなどで頻繁に取り上げられる「あおり運転」。被害者の精神的苦痛は深刻であり、トラウマにもなりかねない。
 自動車損害保険を扱うチューリッヒ保険は今年、『2024年あおり運転実態調査』を実施。あおり運転をされたことがあるドライバーは72.5%であった。昨年の53.5%よりも大幅に上昇し、この半年間でも24.1%と多くのドライバーがあおり運転に遭遇していることがわかった。

 そんななかで今回は、あおり運転に対する2人の逆転劇をお送りする。

◆夜なのにサングラス!明らかに様子のおかしい黒い高級車

 運転が好きでスポーツタイプの車に乗っていた鈴木玲子さん(仮名・50代)。ガソリン価格が高騰するなかで、燃費のよさに惹かれ、コンパクトなエコカーに乗り換えたという。

「エコカーに乗り換えても運転の仕方は変わっていません。でも、車間距離を詰められることが増えたんです。エコカーとの因果関係はないとは思いますが、驚きました」

 それからは、警戒心を抱くようになり、常にバックミラーを確認しながら運転するようになったそうだ。ある日、仕事帰りの夜7時ころ。バックミラーで後方を確認すると、明らかに様子のおかしい1台の車に遭遇した。

「すごい勢いで、黒塗りの高級車が迫ってくるのが見えました。私が信号待ちしているにもかかわらず、減速する気配もなくグングン近づいてきたんです」

 鈴木さんは、「これは追突されるかもしれない……」と思い、サイドブレーキに手をかけて確認したという。その瞬間……。

「“キキーッ”とタイヤをきしませて止まりました。そして、なぜかクラクションを鳴らされました。驚いてバックミラーを見ると、夜なのに真っ黒なサングラスに、あごにマスクをかけた赤いシャツの男性が映っていました」

 車の窓は閉めているのに、“ボンボン”とカーステレオの音が響いていたと、鈴木さんは振り返る。「とにかく追突されなくてよかった」と安心したのも束の間。信号が青に変わっても、詰まりに詰まった車間距離のまま追尾されたそうだ。

◆警察にペコペコする男性

「左右に揺さぶりをかけるようにして、“あおり運転”をはじめました。道路は追い越し禁止のオレンジのセンターラインです。無理にでも追い越せばよいのに……とも思いましたが、対向車線は混んでいて追い抜くこともできない状態でした」

 近くに逃げ込めるようなコンビニや、車を寄せられるスペースもなかった。ただし、鈴木さんは、「1キロほど走れば、2車線になる」ことを知っていたのだ。“そこまでがまん”と言い聞かせながら、焦らずに運転したと話す。そして、2車線になった途端に……。

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