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コンビニ店長と刺青の男が“無料の割り箸”をめぐって口論に。警察を呼ぶまでの呆れた顛末

日刊SPA! / 2024年7月21日 8時53分

「は? 何のことですか? 必要なら売っているので買ってください」
「1本ぐらい、いいじゃないか!」
「なんで客でもない人にあげないといけないのですか? 非常識ですよ!」

 しばらくそんなやりとりをしていると、

「ちょっと早くしてくださいよ。タクシーを待たせているんですよ!」
「知らないですよ、そんなの! 迷惑なので警察呼びますから!」

 店長はかなり頭にきたようだ。相手も「上等だ! 呼べよ」

 数分後、近所の交番から警察がやってきた。刺青の男も大人しくなり、自分の非常識さがわかったようだが、帰り際にこう言った。

「タクシー、長時間待たせて金がかかったから、タクシー代を弁償してくれよ!」
「ふざけんな! もう帰れ! 二度と店に来るな!」

 これは夜勤帯に入っている店長に聞き、防犯カメラの映像を見せられて筆者はア然としてしまった。

◆警察官を名乗る謎の男の正体

 店には時々、万引きをした人が警察沙汰になったあとから謝罪と弁償のためにやってくることがある。「すいませんでした。これはお詫びです」と高級菓子などを持参するが、店長は情が入ってしまわないように受け取りを一切拒否している。

 ほとんどの人が謝罪をして盗んだ商品の代金を支払う。その後は警察に一任している。

 時刻は20時過ぎ、30歳ぐらいの少し軽いノリの男が筆者のもとにやってきて「〇〇警察の防犯課のAと申しますが、店長さんはいますでしょうか?」と尋ねてきた。

 警察が来た場合は通常、手帳をしっかりと見せてくるが、このときは気にもしないで店長に「警察の方が来ました」と伝えた。

 その5分後、その男は挨拶もしないで店を出ていった。通常、警察が来る場合は短くても10分は店長と話しているし、スタッフにも混んでいない限り挨拶をしていくので、少し違和感を覚えた。すると店長がやってきて言う。

「あの男、反省してるのかね?」
「は? 彼は警察の方でしょう?」
「何言ってんの? あいつは万引きして商品のお金を払いに来ただけだよ」

 警察官を名乗った男は、ただ謝罪と弁償のためにやってきた万引き犯だったのだ。まったく意味がわからなかった。

<文/浜カツトシ>

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