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「後輩女性社員の尻ぬぐい」にうんざり。なぜか通るダメ企画、じつは上司とラブホで…――大反響・上司に嫌気がさした人たち

日刊SPA! / 2024年7月21日 15時45分

 これは、トラウマになるレベルで辛い体験だったという。

「エンジニアに企画を説明するのが嫌でたまりませんでした。Aには企画をブラッシュアップした方がいいと伝えたんですが、納得せずで。課長にも相談したんですが、『そのままでいい』と言われて……。正直、頭がおかしくなったんじゃないかとさえ思いました」

◆部を跨いで板挟みになってしまう

 結局、Aの企画はリリースされることが決定。湯山さんにとって、辛い状況がさらに続くことに。

「もちろん、そんな製品が売れる訳がなくて……。営業からは『なんでこんなクソみたいな企画を通したんだよ』とキレられたり、『企画はこのレベルで仕事になるんだから楽だよな』と馬鹿にもされました。自分もクソだと思っていましたが、部として出しているものなので、立場的に、そんな企画でも守らなければならなくて……。板挟みが本当に辛かったです」

◆社内でささやかれる“不倫説”

 その頃には、あることを疑うようにもなったという。

「課長とAはデキてるんじゃないかって。Aの企画が通るようになった頃から、同僚とそんなことを冗談っぽく話したりもしていました。でも、それがだんだんと確信に変わっていきました。朝一緒に出勤してくるのを見たという話や、ラブホ街の近くで手を繋いで歩いているのを見たという話を聞くようになったんです。最終的には、周囲の誰もが不倫を確信するような状態でした」

 湯山さんは真相を確かめるため動くことに。

「飲んだ席で上司に聞いたりもしました。でも、既婚者だった課長は頑なに否定しましたね。その後も、Aの企画が通って、また自分がフォローする羽目に……。同じく酷い企画だったので、もう限界でした。会社をしばらく休んで旅行に出かけ、旅の途中で退職を決意しました」

◆尊敬から一転憎悪の対象に

 退職を決めた理由は、怒りだった。

「Aに対する怒りもありましたが、それ以上に憧れていた上司に対する憎悪の方が強かったですね。『こっちは寝るまも惜しんでまでやっていた仕事で、公私混同してんじゃねーよ』って。『こんな上司のもとで働くのは無理だ』と思ったのが退職の1番の理由でした」

 上司の不倫のせいで、職を失うことになったという湯山さん。いまだに怒りが覚めやらぬという様子だった。ちなみに「でもなぜか、あの事件以来、不倫モノの作品が好きになりまして……」と妙な嗜好の変化まで語ってくれた。

<TEXT/和泉太郎>

【和泉太郎】
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め

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