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バラエティ番組「個人視聴率」BEST10。『突破ファイル』は4位、『ザワつく!金曜日』が2位

日刊SPA! / 2024年7月24日 15時53分

「ネタ」がいいからだろう。たとえば、再現ドラマに仕立てた「突破空港税関」では、ジャングルポケット・斉藤慎二(41)たちが演じる税関職員が、いかに密輸を防いだかを考える。再現ドラマは事実に基づいているから、興味をそそられる。

◆所ジョージ司会の番組が5位、6位

『世界まる見え!テレビ特捜部』の司会は所ジョージ(69)。ビートたけし(77)はスペシャルパネラーという立場だ。世界の面白い映像や衝撃映像、ドキュメンタリーを紹介している。

 放送開始は1990年。30年以上続き、高視聴率を保ち続けている。これがテレビ局にとってバラエティをつくる大きな魅力である。当たったら、人気が衰えるまで、ずっと続けられる。

 ドラマはたとえ大当たりしようが1クール(3カ月)で終わってしまう。その次の作品が当たるかどうかは分からない。このため、テレビ界ではドラマを「短距離走」、バラエティは「マラソン」とも称する。

 バラエティは視聴率が悪かったら、新たなコーナーを設けたり、出演者を交代させたり、テコ入れもしやすい。ドラマも視聴率が振るわない場合、ストーリーを変えることがあるが、大抵はうまくいかない。

『ポツンと一軒家』は個人の数字は高いが、コアは極端なまでに低い。「田舎暮らしもいいものだ」と思う人が多いのは中高年以上だからだろう。

◆自分の世界に例外なく引き込む能力

『プレバト!!』も視聴者の傾向は同じ。個人は高く、コアは低い。夏井いつき氏(67)が査定員を務める俳句コーナーが売り物だから、仕方がない。松井氏に句をけなされた特別永世名人・梅沢富美男(73)が子供のように悔しがる姿は愉快だ。

 この番組の人気に目を付け、俳句を採り入れた他番組もあったが、うまくいかない。MCの浜田雅功(61)や夏井氏、梅沢らこの番組は役者がそろっているが、他番組の陣容は脆弱だからである。

『踊る!さんま御殿!!』の人気も衰え知らず。ひとえに司会・明石家さんま(69)の力だ。世代の違う20代や畑違いの漫画家、声優らをゲストに迎えても垣根をつくらせない。例外なく自分の世界に引き込んでしまう。さんまにしかない才能である。

 さんまがMCを務めるフジテレビ『ホンマでっか!?TV』(水曜午後9時)について終了説が流されたが、実際には秋以降も続く。視聴率も個人3.7%、コア2.3%(7月10日)と悪くない。

◆秋からレギュラー番組が増えるヒロミ

『ぐるナイ』も相変わらず強い。コアの中でも女性の支持が厚い。看板コーナー「ゴチになります!(ゴチバトル)」が視聴者を引き付ける。

『オモウマい店』はスタッフのリサーチ能力がカギになっているが、番組全体の重しになっているのはMCのヒロミ(59)にほかならない。

 ヒロミは昔から愛情と人情に溢れた人なので、登場する飲食店の店主には絶対に恥をかかせない。店をおとしめることも決してない。若いディレクターが店主に失礼な振る舞いをしたら、厳しく叱る。これが類似番組との違いだ。

 ヒロミは秋からレギュラー番組が増える。TBSの月曜午後9時台、フジの金曜午後9時台に番組を持つ。これからはヒロミを抜きにしてバラエティは語れなくなる。

<文/高堀冬彦>

【高堀冬彦】
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員

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